昨日の午前は「じざいくん」で使うシルクスクリーン印刷の版の製版方法をレクチャーしました。「じざいくん」の版は「なんでもくん」で使う製版用のライトボックスのバキュームクランプの大きさに合わせてフレームを作っています。そのフレームに270メッシュ、150メッシュの二通りのスクリーンを貼ったものが有ります。
 昨日は270メッシュのスクリーンを貼ったものに感光ゾルを塗布するところからレクチャー開始です。ステンレスバケットに感光ゾルを入れ裏3回表3回塗布するところを見てもらい、それをヘアードライヤーで乾かすのも見てもらいました。通常はゾルを塗ったスクリーン版を5版くらい塗り置いて遮光袋に入れて保存して置くと直ぐ使える事になります。
 昨日はその現場で乾燥し、作っておい会社ロゴのシルクポジを版の裏側に軽くセロテープで止めてバキュームクランプにセットしました。その時ハーレーション防止の黒いシートを乗せ、バキュームを開始し、露光面をひっくり返して5分間露光します。そして水洗いをしヘヤードライヤーで乾燥し、「じざいくん」にセットし、印刷物にシルクポジをセロテープで貼り付けて位置を確定する。印刷物が動かないようにして、版と印刷物の間1,2ミリの隙間が出来るように高さを調節します。
 シルク印刷の版は印刷物との隙間クリアランスが必要でその高さを自在に出来るので「じざいくん」と命名したのです。
 早速インキを版にのせゴムスキージでスキージングする角度も教え、綺麗に印刷が出来ました。印刷治具を作れば後何個でも同じ印刷が出来ます。
 昨日は印刷が済んだら直ぐインキ洗浄剤で拭き落とし、綺麗になったら場所を変えて、剥膜液で洗い落すとスクリーンが元のような綺麗な版になるのを知って貰いました。保存する版は保存し、その時一度だけの仕事だったら剥膜すれば何度でも使える、それを知って貰いました。それによって版コストが下がる事になり会社の収益に寄与する事になる。
 昨日の方は「なんでもくん」は以前にレクチャー済みで今回のレクチャーで両方導入する意志でお出でになっていたらしい。開発者としてこれほど嬉しいことはない。印刷体験の無かった人が当社にお出でになると印刷のプロに変身する。パッド印刷にしてもシルクスクリーン印刷にしてもこれほど短時間で印刷技術を習得出来る所は安心堂以外にはないと思います。地域の匠として「人を喜ばす喜び」が基本理念の安心堂です。連日のように喜びと幸せを頂いています、有難くて感謝!感謝!の毎日です。