今日は地方の高校生が足立区の中小企業の職場訪問でやって来ます。来る生徒たちの氏名が届いているので自分の名前のハンコづくりを体験してもらう。
 ハンコ作りは区のイベントでワークショップなどでハンコ作りは驚くほど人気がある。私が創った「ハンコ屋さんゴッコ」は「TASKものづくり大賞」で大賞を獲得したことがある。
 以前東京電機大学のキャンパスで「あだち子供ものづくりフェスタ」と言うイベントが有った時、2日間で2,000人の親子が来て用意したハンコ1,000本が二日間もたず無くなってしまった事もあった。
 印鑑でなくサインで事が済むような時代にハンコ作りが人気がある不思議は私も理解出来てない。先日も近くにある学習センターで区主催のものづくりのワークショップが有った時も用意したハンコが払拭してしまって途中で娘が材料を補充する為取りに戻って来た。
 今日来る生徒も喜ぶには違いないと思っているが、我が社で何でハンコが作れるのかを学習して貰おうと思っています。
 今の子供を含め若い人達に印刷と言うと何をイメージするかと問うとプリンターと答える。今ではインキジェットプリンターが普及していて印刷に製版と言うものが存在してない。私が開発した「なんでもくん」と言う手動式パッド印刷機は凹版と言う版を使います。
 凹版を製版するにはポジフィルムを必要とします。版材の上にポジフィルムを乗せ紫外線を照射するとポジフィルムの下は固まらず水に溶けます、溶けて凹んだ所にインキが入り、そのインキをシリコンパッドで拾って転写するのがパッド印刷と言うのです。
 ポジの反対はネガと言いますが、ネガフィルムは黒い所に透明の文字や画像が出来ます、紫外線を照射すると黒い所は水に溶けだし、透明の所が凸になります、これを凸版と言いますが、これがハンコになるのです。版材を丸くカットされたものにネガを乗せ、紫外線を当てて、水で洗うと凸の印面が出来、それを丸棒の先に張り付けるとハンコになります。
 高校生には印刷の歴史を話すことにしています。大人なら知っていると思いますが、トッパン印刷と言う大企業が有りますが、社名に凸版を利用している事も知って貰おうと思っています。