昨日の午後にケースの蓋大のPPの絞りの深い蓋部分の黒印刷が終わった。三日ほど掛かったが大小の蓋に白、黒の印刷だったが、どうしても印刷テクニックが必要で私でなければ印刷が出来ない代物だった。
 インキはPP専用のインキだがそのインキを下手に希釈すると深いシボで滲んでしまう。絞りが深いので他所でやったサンプルを依頼者が持って見えた時まるで印刷になってなかった。それが滲みを克服して確りと滲みなく印刷が出来たので自画自賛はみっともないが、昨日はその出来上がった印刷を見てしてやったりと自分を褒めた。デジタル技術万能の時代にアナログ技術でなければ出来ない仕事がある。
 我が社には毎日のように納品に来る印刷資機材屋が言っていたが、シルクスクリーン印刷業界にはこのところ全く仕事がないと言っていた。彼は印刷業界の事情通でいろんな情報を伝えてくれる。昨日は滑り止め印刷用のインキを持って来てくれた。PP用やPE用インキ、専用溶剤なども彼の所から購入している。「なんでもくん」用のインキや希釈剤、インキ洗浄剤、IPアルコールなども納入して貰っている。だから毎日のように出入りしている。印刷機の廃棄も彼の会社で面倒を見て貰った。使わないインキは彼の紹介の専門商社があり、廃棄には契約書が必要で東京都との契約になる。インキ一つでも今は滅多に捨てられない。
 数点テスト印刷の依頼が溜まっている、テストするにも印刷の版は作らねばならない、在り版何でもよいと言うものもある。どのインキが密着強度があるか試す、治具を作らなければ印刷テストも出来ないと言うのもある。数日印刷に取り掛かっていたのでテスト印刷の依頼が溜まってしまっている。昨日はソフトビニールの人形の顔の治具を作ったが結構面倒なものだった。
 線香の注文があったり、バランスインソールがこのところよく売れている。見積書を出していたもので印刷が決まったものが有ったり、明日は「あだち新製品開発講座」が有ったり6月も忙しそうだ。