昨日お見えになった方は創業23年目の会社の社長さんで、私と同じようなサラリーマンでしたが一念発起して独立した方だった。金属加工部品を一個からでも造るニーズに応えている会社で、その一個のもへの印刷依頼が有った時は外部委託で応えていたらしいのですが、一個でも版代や印刷代が高く掛かるのを承知していました。
 今回お出でになる切っ掛けは当社に20センチ角のプラスチック容器の4面に印刷する見積もりを依頼されて見積書を送りました。4面それぞれに版代が掛かり、一面づつの印刷代もそれなりに掛かってしまう。社長さんは私のブログを時々読んでいて自社で印刷は可能だと知っていました。それを自社で印刷が出来るだろうと言う事でお見えになったのでした。
 社長さんと同道していた社員は中国人の若い美形の女性ですが、中国方面の仕事は彼女が担当している実力のある方のようでした。
 20センチ角のものを印刷するには通常の「なんでもくんANG-4」では無理で、それを改造したものが有って20センチ角のでも印刷出来る仕様になっている「なんでもくん」を用意しておきましたが、今回はそれでなく標準機で印刷体験したいと言う希望でした。
 標準の「なんでもくん」に替えてレクチャーする事になりましたが、製版は通常私がやって見せてから自分でやってもらうのが常ですが、昨日は私が指示した通りに自分でポジと版をバキュームクランプにセットしてもらって、ポジ1分網掛け3分で焼き付け、水で現像、乾燥まで全て自分でやってもらった。後露光は昨日は天気が良く太陽光で出来ることも知って貰った。その後露光は露光機でやる場合は5分以上露光しなければなりませんが、太陽光だとほんの数分で済んでしまう。彼は喫煙者なので外で一服する間に完全露光が済んでしまった。
 場内に戻り、版のセットの仕方を教え、印刷する何かを持って見えてないので彼の喫煙具のアイコスに印刷してもらった。印刷位置が決まるまでIPアルコールで何度も拭きなおして、気に入った位置を確定し、二人に印刷体験をして貰った。二人とも印刷するコツも知った、アイコスには新しいバージョンのものが有ってそれにも印刷してもらった。その後版を洗浄し、印刷修了の清掃の仕方もしってもらった。
 レクチャーが終わった後、彼の会社は神奈川県の相模原市で、私がサラリーマンだった頃3年ほど相模大野に居たので懐かしい話もできた。また中国人女性は、天津市の生まれで、私が初めて中国に行って天津市の有名な大きな寺院で線香に印刷する設備の交渉に行った時泊まったホテルなどよく知っていた。天津での思い出話なども出来た。お陰様で爽やかな気分になれた。