昨日は初めてのお客さんで直径10センチの木のボール百個に印刷した場合の見積依頼が有った人が、直接我が社に木のボールサンプルを持って訪れたいと言ってきたので良いですと応えたら早速昨日の午前10時頃見えた。
 来られた方は爽やかな感じの若い女性で、出来れば印刷試作したものを持ち帰りたいと言うので希望に直ぐ応える事にした。昨日は日本では超有名なホテルで使うカードホルダー2,500個への印刷に場内の仕事を始めたところで私だけが手隙だったので対応できた。
 早速本番でも使う大きな版を製版する事になった。データはメールで頂いていたのでエプソンのプリンターでポジを出力し、ライトボックスでポジ1分、網掛け3分と焼き付け、水で現像し、ヘヤードライヤーで乾燥して製版は終わった。見てる目の前で版が出来上がったのに彼女は感動していた。後露光を5分ほどしたが、10分少々で版が出来上がった。これほど短時間で製版が出来てしまうパッド印刷屋さんは世間には無いですよと言ったら納得していた。
 版を「なんでもくん」にセットして印刷する事になったが、ボール位置を確定する冶具は無いので、彼女に手伝ってもらう事にした。パッド印刷は版の高さと印刷する面が同じ高さだと正確に再現できる。版ベットの高さは12センチ程だから、ボールの表面も高さ12センチにする、ボールの直径が10センチなので2センチほど嵩上げしなければならなかった。小さなものであればラボジャッキで高さ調節できるが、場内で厚さ2センチに近い板を探してきて、それを台にして印刷する事にした。印刷面積が5センチなので平らな面であれば版通りの画像が再現できるが、球面なので画像は伸びてしまうのではと危惧したと思う。だが我が社には中空バッドと言うものがあり、ムクのパッドだと画像が伸びるが中空だと歪むことなくフィット出来る。
 彼女に手で押さえて貰って印刷位置を確定するのにパッドの中心とボールの中心が一致するところを探らなければならない、サランラップをかけて何度か印刷してここだと言うところでサランラップを外して印刷したら、その出来上がりに大喜びしてくれた。ヘヤードライヤーで印刷面を乾かし直ぐ持ち帰られようにしてあげた。これをクライアントに見せれば直ぐOKが出るだろうと思う、直ぐ100個のボールを持ち込みたいと言って帰られた。美形ともいえる爽やかな感じの女性で立ち居振る舞いも爽やかな人なのでこちらも爽やかな気分になった。
 昨日は富山県から大分前にお出でになった方からも電話が入り、銀行がOKを出したので、「なんでもくん」と「どこでもくん」を追加し、インキも追加して発注したいので見積書を送って欲しいと言ってきた。この人も爽やかな感じの人で話す言葉も弾んでいた。大分時間がたったので再度研修を受けたいのでこちらに来ると言うので再会できる。印刷して見たいものやデータも持ってきたいと言っていたが、以前ブログにも富山県から来た人が居ると言う記事を書いたことがあるが、爽やかな感じの人だったのでブログ記事にしたのだと思う。
 昨日は3時過ぎに「なんでもくん」ユーザーの人が相談したい事があると言うので来てもらった。そうしたら布地にパッド印刷で銀色の印刷をしたいと言う。銀のインキで印刷したが、布地の色に負けて銀色が目立たない。版の作り方を変えるかどうかして銀の発色を強めたいとの相談だった。
 確かに印刷したものを見たら銀色が沈んでしまっている。小さな文字もあるのでそれも目立つようにしたいと言うので、版は普通通りに製版して、インキに銀ペースト多めに増やして印刷したらかなり目立つようにはなった。さらに2度押しをしたら更に銀が目立つようになった。2度押しするとダブってしまって滲んでしまうと言うので、私が2度でも3度でも重ね刷りしても「なんでもくん」の版側、印刷側のガイド棒に余分な力を入れずに素直に当てて押せばダブル事は無いと実際にやって見せた。これだったらクライアントもOKしてくれると言って喜んでいた。長い布地のものだったが何か所かに印刷して、車の中で干すと言って持ち帰って行ったが、パッドを押すテクニックを身に着けて貰えれば何と言う事もないと理解してくれたかどうか。「なんでもくん」は手動式だから個性が影響する事もある、ただ力いっぱい押せば良いと言う事は無い、精査な印刷が出来るのも「なんでもくん」の特徴にもなっている。
 昨日は10年ほど前にビッグサイトで私と話したことがあると言う人から電話が入った。その時パッド印刷と言うのを知ったが、一度当社に行ってみたいと言う。どんな方だか覚えてはいないがパッド印刷に関心を持ってくれたに違いない、最近パッド印刷のニーズが増えているようで喜ばしい事だと思っている。