昨日は色んな仕事が終わった。1メートルのLANケーブルに2色で7か所にパッド印刷する仕事が終わり、洒落たコップにロゴ印刷する仕事も出来上がった。また、難しい場所に印刷する髪飾りやピアスに印刷する仕事も終わった。これは「なんでもくん」でなければ出来ない仕事だったが、この仕事には私の孫娘が大学に入学するまでに合間があり手伝ってくれ、その仕事を親子で仕上げていた。
 この孫は高校時代から近くのスーパーで夕方レジのアルバイトをしているが、それまでの時間を手伝ってくれた。
 昼食時間の合間に私の誕生日の贈り物だと言ってコンビニでケーキとこだわりの柿ピーを買って来てプレゼントして呉れた。孫自慢ではないが、この子は仕事が良く出来,スーパーから店長を補佐する正社員になって欲しいと言われたらしいが、自分の目標は子供を教育する教員になる事で、専門的な大学に合格している。私の初孫で一番年上だが、可愛いと思っていた子がすっかり大人になってしまった。身長も私より大きくなって私が言うのもおかしいが素直に育ち、スタイルの良いかなりの美人だと思っている。
 孫自慢は置いといて、「なんでもくん」が空いたので、仕様を変えて特殊な革への印刷試作を終える事も出来た。昨日は一日で何点もの仕事を終える事が出来た。おまけに何軒かの「なんでもくん」ユーザーから大量の消耗品の注文が何点も入ったり、一日中忙しかった。
 また先日北海道からお見えになった方から「なんでもくん」や「どこでもくん」の注文が入った。もう一件、昨年から何度か当社に見えて自社製品に印刷するテストを繰り返し、内製化に自信を持ち特注になるが、この会社向けの「なんでもくん」の見積書を出して欲しいと言う依頼もあった。
 「なんでもくん」ユーザーで、今当たりに当たっている人が忙しい合間に私に誕生日プレゼント持ってきた方が居た。全国的にも有名になり、海外にも飛び火し、ベトナムから帰ったばかりだと言っていたがそんな忙しい合間にも私に対する思いがあると言う,私の「なんでもくん」との出会いが無かったら今のような盛況は無かったと毎回感謝される。消耗品を良く購入してくれていたり、今や我が社の娘などにも色んな方を紹介して呉れたり、世話になっていて良い刺激になっている、感謝したのはこちらの方だと思っている。
 パッド印刷で一日を過ごすと本当にパッド印刷を仕事にしていて良かった思う。またパッド印刷が世の中で本当に役に立っていると言う実感が感じられる、「なんでもくん」を開発して良かったと幸せを感じる。「なんでもくん」が出来たから足立ブランドにも認定された。パッド印刷からオリジナル商品を生み出すことにも何点も成功している。
 足立区の「あだち新製品開発講座」の講師に選定されて10年目になるが、私が元々はサラリーマンで、徒手空拳で独立し、中小企業診断士のセミナーも受けたこともある、学ぶうち資格を取る事より実践したくなって色んなことを経験した。何処の会社にも属さないで行き付いたのが特殊印刷だった、全てゼロから独学で世の中にあまり無いパッド印刷を研究した。どっかのパッド印刷の会社に入っていたらそこの技術で終わってしまっていたろう、UVインキでのパッド印刷は何処もやってない、それを使って仕事を得る事は出来た。日本では最大手のボタン屋の仕事を下請けしていたが、忙しいばかりで利益が上がらない、下請けを脱却して何とかしようと思い、それで誰にも教わらずに独学で自分で考え抜いて創ったのが「なんでもくん」だった。零細企業の親父が講師に選ばれたのも私の開発に対するチャレンジ精神を買われたのかも知れない。
 3月1日には今年度もこの講座が実施される事が決定しているので「あだち産業センター」3階でプレセミナーが6時から開催される。4月から12月までの長い講座だが、本講座の募集は3月になってからだろう。自社技術を活用して新しいマーケットを創造する。この講座を修了して成功している所は多い。新入社員に学ばせる企業もある、少子高齢化社会が産業構造を変えてしまって何をどうすればよいのか分からなくなっている人も企業も多い、ある意味チャンスを見いだせる良い時代だともいえる。「あだち新製品開発講座」の事を自社のみならず他の会社にも教えてあげて欲しい、3月一日に誘ってあげて欲しいと思ってます。