当社の「なんでもくん」システムには製版をする為の露光機が有る、その露光機を提供してくれている会社の人が「なんでもくん」の研修をして欲しいとやって来た。毎月何台もの露光機の注文を出しているがその販売担当の人ではない二人が見えたのだった。この会社も「なんでもくん」は10年近く前に購入している。昨日はその購入した時、出荷した段ボール箱に入った状態のまま持ってきた。インキも版も包装したままだった。「なんでもくん」本体はガイドのポールが外してあったり、出荷時とは違った所についてあったりしたが、元の状態に直してからレクチャーを始める事にした。
 彼らは自社ロゴをプリントアウトしたポジを持参したが、ポジが露光に使える状態でなく透けてる状態だった。ロゴデータの入っているUSBを持っていたので、私がロゴデータを我が社のプリンターで出力して、その差を示した。版が上手く出来なかったのはポジのせいだと言う事もわかった。
 樹脂版の包装はそのままだったので、10年包装してあったものから一枚取り出し、ポジを乗せて露光したら、感光能力は少しも異常がなく普通に製版が出来た。当社にとっては包装がしっかりしていれば何年でも使えますと顧客に伝える事が出来る、ところが何年も使わないでいたら当社の商売にならない、顧客に伝えるのは止めとこう。インキも多少硬くなっていたが、遅口溶剤で希釈でき使えるのが分かった。硬化剤は瓶ごと固まっていて使えなかった。
 版を「なんでもくん」にセットし印刷の仕方を教えたが、私が印刷すると綺麗に印刷出来る、彼らがやると印刷が滲んでしまったり、かすれたりする。版からインキを拾うのにパッドを力いっぱい変形するくらい押すので、もっと軽く押すように言ってもどうしても力が抜けない。力加減が出来ない人も居るんだとあきれたが、やっと出来るようにはなった。
 パッドに綺麗にインキが転写する為にも紙など5,6枚位は調子を見る必要が有ると説明した。綺麗に印刷が出来るまで何度も練習したが、最終的には印刷が出来るようになり、自分らのスマホケースに綺麗に印刷する事も出来るようになった。すっかりご機嫌になって楽しい研修になった。新しい仕事が可能になり、事業の発展が予想される。
 購入したばかりの人から版は上手く出来たが印刷が出来ないと言う人がたまにあるが、昨日の二人のようにパッドをつぶし過ぎる事が有るのかも知れない、アドバイスが一つ増えた。
 彼らの会社も新しい事業展開に結び付けば良いのだがと思う、会社の事情を聞けば順風満帆とは行ってない、社員も随分少なくなっている。彼らの頑張りが新製品を造るきっかけになれば良いのだがと祈る気持ちで見送った。この会社は当社と切っても切れに関係になっている、是が非でも頑張って欲しい。
 今日はどうしてやらねばならない仕事が有る、遅くとも明日には出荷しなければならないが、パッド印刷とスクリーン印刷で対応しなければならない、版の数だけでも何版も必要なしごとだ。2時から私は取材を受ける時間もあるので相当頑張らなければと思っている。