昨日の午後はある有名な雑誌社の取材が有った。娘のアイデアで主催する貸工場のシステムがこの仕事を誘ったのだが、その有効性が証明されたようで嬉しかった。その雑誌社がある卓抜な女性デザイナーを起用して、そのデザイナーがデザインした洒落た画像もユニークな作品でデザインの面白さを痛感させてくれた。
 そのデザイナーもパッド印刷など未体験だったが、数種類のデザインデータを元に製版することから始まったが、すべて自分で製版して印刷をする事までを娘が指導する事になった。優秀なデザイナーだけあって娘の指導通りに自分で製版体験してもらったが流石に見込みも早く何種類もの刷版が出来上がった。
 持って見えたアイテム数も半端でなく、カラフルなマグネットの大きさの違う画鋲数種類、ユニークな紙製の容器、紙製のコースター、紙コップ、スチール製の小物入れ、透明なプラスチック瓶、側面に印刷するカラフルなブロックメモ等々その他、10数種類のアイテムに印刷する事を娘が指導した通りに出来た。乾燥するために並べた全てを見たがこれは壮観だった。
 私も長い間「なんでもくん」研修をしてきているが、これほどの種類の違うものに短時間で印刷したのを見るのは初めてだった。改めて「なんでもくん」と言うパッド印刷機の威力に我ながら驚いた。版替え色替えも簡単にこれほどスピーディーに出来る事など想像以上だった。
 持って見えたものの中に布製の小さなバックが有った。これには地色がグレーでしかも白と赤の2色印刷を試みたいと言うので、これはパッド印刷よりシルクスクリーン印刷の方が良いでしょうと「じざいくん」で印刷する事になった。一つの版に赤用版ポジと白用版ポジを「じざいくん」用の感光ゾルを塗り置いてあったシルク版に張り付け5分ほどライトボックスで焼き付けて水で現像した。それをヘアドライヤーで乾燥したが、10分にも満たない時間で「じざいくん」にセットした。バックの中に厚い板を挿入し、位置を決めて白印刷をした。部数は3部だったがデザイナーの方にスキージの持ち方、引き方も指導し自分で印刷する事をレクチャーした。2色目の赤印刷が白印刷とぴったり合わせて印刷する方法も伝授したが、少し色ずれが有った方が味が出ると言って二つ目と三つめは多少づらして印刷したが、自分の思った通りの味が出たと言って大喜び、デザイナーの感覚には感心してしまう。
 同行した雑誌社のカメラマンがセットした所や印刷している場面、出来上がった製品一つづつカメラに収めていたが、どのように雑誌に掲載されるのか見るのが楽しみなった。
 デザイナーの方は仕事の都合で5時にはお帰りになったが、初めてのパッド印刷の体験でしかもあれだけの種類の印刷したのに疲れも見せずにこなしたのには大満足していたが、遣り甲斐を感じたに違いない。美しい顔が笑顔で一杯と言う感じでお帰りになった。
 居残った雑誌社の担当の方は鉛筆に印刷を試み、数匹の帽子をかぶった雀が泳いでいる様が可愛いと楽しんでくれた。
 私は印刷についての問い合わせの電話が続いたり、印刷に関係の無い相談事が有ったりして中座することが多かったが、娘自身もレクチャーを楽しみながらやっている様子だったので安堵した。
 雑誌社の方もデザイナーの方も皆パッド印刷を楽しんでくれたに違いない、長時間皆が楽しんだ、良い一日だったと思っている。