昨日は和歌山県の方で10時にお出でになるとアポが有った方だったが、10時を過ぎてもお見えにならない。9時半近くに綾瀬から電話が入ったらしい、私が電話に出ていれば適切な案内が出来ただろうと思うが、出版社の若い二人に朝一から本の小端に印刷するレクチャーをしている最中だったので直接話が出来なかった。携帯の電話番号は分かっていたので何度電話しても出ないので案内のしようもなかった。
 雨の中道に迷い、江北駅近くのセブンイレブンに居ると電話が入ったのが11時過ぎだった。迎えに行ったらセブンの軒下に4人程雨宿りしているような方が居たので一人づつ声掛けをしなければと思ったが、二人目が本人だった。
 我が社に来る方で時折道に迷う方が居るが、携帯ナビが使える人だと迷わず来る人が多い、地方からお見えの大概の人には事前に迷わないように時間を打ち合わせをして駅まで迎えに行くことにしている。
 結局11時半過ぎになってしまい、先に昼食を済ましてから諸々レクチャーする事にした。近くの蕎麦屋で我が社を知った経緯やどんな仕事をしている方かを話してもらった。
 デザイン会社を営んでるグラフィックデザイナーの方で会社は今話題になっている紀州のドンファンの近くらしい。
 12時15分からレクチャーを始めたが、デザイナーだからUSBに大量のデータが入っている。その中からあるロゴを選んだら画像データで、そのままでポジを作っても製版出来ない、画像データをテキストデータに娘に変えてもらってポジを作るレクチャーから始めた。
 版が出来たらセットして、彼の持って来た変わったバックの色んな面に印刷してみたり、スマホに印刷してみたり、何にでも印刷が綺麗に出来るので驚いていた。Tシャツにワンポイント印刷もしてみたいと言うので、綿には網掛けをしない版を作り、網掛けした版との差を知ってもらった。
 バックのポケット部分に大きく印刷したと言うので、シルクスクリーン印刷の「じざいくん」もレクチャーする事にした。小さなパッド用のポジを拡大して大きなシルク印刷用のポジを作ることもレクチャーした。
 塗り置きしておいたシルク版にポジを張り付け、バキュームクランプをひっくり返して5分露光し、それを水洗いして現像する。それをヘヤードライヤーで乾燥し、後露光を少しして、彼の持って来たバックのポケット部分に厚めの板を挿入して位置を確定し、印刷して見せたら感動していた。
 シルクスクリーンの版は外注すると2,3日掛かっていたが、ほんの10分足らずで印刷出来るので感動していた。それに印刷した後、版の感光ゾルを剥離する事もレクチャーした。剥幕液を造って置いてそれで版をスポンジで表裏を軽く擦るだけ版が溶け出してしまう。それを綺麗に高圧洗浄機で洗浄すると全く新しい版と同じように綺麗になってしまう、見ていてびっくりしていた。それに感光ゾルを再度塗って塗り置きしておけば何時でも版が作れてしまう事になる。保存版でなければ繰り返し何度でも版は作れて版コストが異常に安いものになると説明した。
 彼もパッド印刷と言うのが有ると知ったのは最近で、印刷を頼むと量的な事を要求され、頼み難い。それで悩んだ時ネットで「なんでもくん」の存在を知った。自分で出来れば数量にこだわらずに仕事が出来ると思ってレクチャーを受けに来たと言っていた。100,200と言う少量の印刷で困っている人は多い。
 彼は高速バスで一昨日は来ていたが、少し東京のあちこちを見て、足立区でビジネスホテルを探したら綾瀬に有ったので一泊して来たのだが昨夜の9時くらいのバスで帰ると言っていた。
 いずれにしても遠方から来ると言うのはそれだけの覚悟をして来て頂いている、必ず成功するように協力したいと思う。昨日だけでも良い土産話が会社で出来るだろう。