昨日は久し振りに花びらに印刷して欲しいが出来るかと言う問い合わせが有った。花びらに印刷と言えば日暮里・舎人ライナーが開通して間がない頃、日テレの「ぶらり途中下車の旅」と言う番組で取材が有った。我が社が何にでも印刷が出来ると言うので事前に番組スタッフがこれには印刷は無理だろうと思うものを何種類もの持ち込んで来た。その中の一つに生花が有った、形のあるもの全てに印刷して見せたが、さすがに豆腐にだけは印刷不能と断った。高野豆腐だったら問題なく印刷は出来るが水の上にだけは印刷は不能だと理解してもらった。
 放映時に花びらにくっきりと印刷されてるのがアップで見せられたので、それを見た花屋さんが放送後何軒も見えた。
 花びらとは別にぶらり寄るタレントのマギー審司さんを驚かそうと思って米粒に印刷して貰うように用意しておいた。当日マギーさんは奇声を上げて驚いてくれたが、その場で米粒をアップで撮影するには無理だったようで局に戻ってスタジオで撮影した。その米粒に印刷した画像がネットに残っていて、現在でも「米粒に印刷」で検索するとその画像が見られる。
 精細な印刷が出来る所を探す人が使うキーワードとして「米粒に印刷」で検索するのだろう。そのお陰で極精細な印刷を自社で印刷したい色んな会社の開発部の技術者がその画像を見て我が社に来てくれる。
 また、昨年10月末に電通さんが「世界最小の広告」としてコメケーションを都内有数の駅の一等置に掲出してくれて話題を呼んだ。
 花屋さんも何軒か花を持って見えて印刷して見て「なんでもくん」を購入した人があった。中には花びらに印刷が出来る事でブライダルで有名なホテルに花屋として参入出来るようになったと喜ばれた。ある花屋さんは贈答用の生花グッズを開発し、花びらだけでなく、パッケージにユニークなデザインを印刷して成功しているところもある。
 いずれにしてもテレビメディアの影響は大きい、布に印刷出来て洗濯しても落ちないと言って「なんでもくん」を購入してくれたアパレルの方も居た。
 また、最近はホームページで「なんでもくん」を見たと言って来られたり、見積もり依頼をする方が居る。昨日も見積書を送ったら直ぐ振り込んで来られた方もいた。今日発送することになったが、研修を受けられた方だろうと思う。
 形のあるものに印刷するだけでも付加価値が高まる。最近印刷の持つ高付加価値性に気付く人が増えているような気がする。印刷試作の依頼も増えているような気がしている。
 昨日完納出来たタブレットへのロゴ印刷があった。タブレットにシリアル番号があり箱から離すことが出来ない、箱と一緒に乾燥させるので場所を食う、1500台もあったので乾燥場が場内でなく印刷場も広い試作工場にしている店頭を占拠していた。それが昨日の夕方に全て集荷して行ってくれたのでスッキリした。この仕事も他でやってくれるところが無いと言うので娘が請けた仕事だった。娘は従業員と残業したりして何とか納期に間に合わせた。困っている人を何とか助けたいと言う思いは私と同じように通じている。よく頑張ったと思っている。