先週末に半自動のパッド印刷を駆動する為のエアーコンプレッサーが不調でパッド印刷が出来なくなってしまった。当社で使用しているコンプレッサーはそれこそ古く年代物と言っても良いくらい何十年も使っている。流石モーターの日立製で大した手入れもしないでいても長年使っていられた。
 コンプレッサーは空気を圧縮するので水が溜まります。その水を毎日でも抜かないといけないのですが、その水を抜く為の弁がねじ式だったのでそのねじハンドルをねじ切ってしまったので水が数日抜けなかった。
 早く手を打っておけばよいのに急ぎの仕事が重なり修理屋に連絡する間がなかったのだろう。週末に修理屋が来てくれて部品を新しいものに交換すればまだ使えると言ってくれたらしい。
 昨日の午前早くから修理に来てくれて昼頃には部品交換して排水をねじでなくコック式に変えてくれた。これでねじを締めすぎると言うこともなくワンタッチで水を抜けるようになった。
 この修理屋は今使っているパッド印刷を購入した時の印刷資機材屋のメンテナンス担当だったが、その後独立して修理屋になってしまった。一人での修理屋の方が実入りが良いらしく、経済観念は確りしているのでマンションを人に貸したりそれなりの財は残しているらしい。
 器用な男なので機械だったら何でも直してしまう、昨日もUV乾燥機のベルトコンベアが油切れでキーキー音がしていたら、どのローラーが油が切れているか見つけ、油をさしてくれたので音は無くなった。
 彼は所帯を持つことなく、女性と付き合うと金がかかると言って独身を通している。もうかなりの歳て終生一人で生きてゆくのか聞いたことはないが、付き合っていても人の良いところもあり、見た目も悪いところはない、昨日の修理代も申し訳ないくらい安い。腕が良いので中小企業の味方見たいな人だが、人の生き様は色々あるなと感じざるを得ない、私もまだまだものづくりを続けたいと思っている。彼にも長生きして欲しいと思っている。
 昨日「なんでもくん」を引き取りに来た人も、前職は何なのかと聞いたら、とび職だったと言う。tとび職としては色んな免許を持ち、今でもとび職の頭は取れると言っていた。奥さんの親がとび職なのでその跡取りにならないかと言われたが、もともととび職が好きではなかったと言う、それで離縁してしまって今は独身だと言う。跡継ぎは元奥さんの妹婿が跡取りになっていると言っていた。
 元とび職が「なんでもくん」の研修を受けている、パソコンは全く駄目だと言う、会社にパソコンの得意な人は何人にもいる。昨日も研修のためのデーターは私が電話してメールで送ってもらって、それを使って版の作り方を教えることが出来た。
 とび職だった彼が印刷職人になろうとしている、これも人の生き様は色々あるなと感じざるを得なかった。
 その後長い付き合いになっている金属の精密部品メーカーの社長親子と工場長が「なんでもくん」研修を受けに来た。工場長は以前から「なんでもくん」が欲しくってたまらなかったと言う。研修は貯時間だったが終始楽しかった。購入することに意を決し多様だった。