このところ色々な物への印刷試作を連日のように頼まれている。試作と言えども版と印刷物の受け治具を作らねばならない。持ち込まれる試作の依頼品は色々な新製品も多く、世の中はじっとしてないのが実感出来る。今、六点ほど溜まってしまっているが、中には今まで見たことのないようなものが、実は人気商品だと言う物や、これからヒットするだろうなと思えるような物が多くある。
 来られる人もそれぞれ皆違う職種の方で、世の中の隙を付いたような仕事を自分のものにし、独特のマーケットを構築している人も居る。お陰さまで毎日が退屈することがない。
 昨日もこれは世界で私しかやってない仕事だと豪語する人が来た。昔からペッツと言うお菓子があるが、そのペッツを1個づつ取り出せる容器があるが、これは私の子らが子供の頃に買ってあげたような気がする。
 その容器の頭部分が信じられないくらい多くの種類のものを創っている。それが世界のペッツファンに売れているらしい。ペッツのメーカーロゴは商標登録されているので誰でもが使えるものではないが、その方はペッツ本社から世界でただ一人使用許可が出ているらしい。
 新しいヘッド部分を開発すると信じられないような価格で売れてしまうらしい。スターウォーズシリーズなどアメリカでは大人気らしい。容器には長いもの短いものがあり、昨日は一番小さなもののボディにペッツと「なんでもくん」で印刷するのだが小さな丸アールもしっかり出ていた。
 従来はパッド印刷屋さんに外注していたのだが、量産用のパッド印刷機の所へ頼んでいたので少量だと1,000円、2,000円になってしまうことも多いらしい。版代も安い樹脂版で造っていると言っていたがそれもそこそこ高いもになってしまっている。
 ネットで当社の「なんでもくん」を見つけて、自分で印刷をすることを決意したらしい。インキも10センチ角の版も持って来ていたが「なんでもくん」では使いにくい、「なんでもくん」用の版と治具を作って差し上げたが、印刷も自分でやっていくと言って始めた、データ作りに時間が掛かってしまい、印刷し始めたのが遅くからなので、付き合っていると遅くなってしまう。
 家内は場内の仕事で締切り間に合わせようと奮闘し、5色印刷6,000個を仕上げて疲れ果てている、バスで帰ると言っていたが、後は娘に任せて私たちは先に帰ることにした。
 世の中ハイテク技術で次々インキジェットプリント機器が開発されているが、ローテクと言っても良いアナログ技術が必要な場合が多い。IS化が進み10年程の間に47%の仕事が失われるとも言われているが、知恵が生きるアナログ技術は生き残ると私は確信している。