私が考案したものの中で「ころまるくん」と言うのがある。これはシルクスクリーン印刷で回転する受け治具に版をスライドすることで円筒状のものの周囲に印刷が可能になる。これに使い慣れ、それまで平坦なものへの印刷しかやってなかったシルクスクリーン屋さんが曲面印刷で仕事の量が増え、忙しい会社に変貌している。それ以前に「なんでもくん」を導入していて形のあるもの何にでも印刷出来る会社になっている。
 今回はシルクスクリーン印刷の「ころまるくん」では印刷できない上下に淵の立っている円形の何かの台座で印刷面が傾斜しているものへの印刷にチャレンジしている。この場合にはパッド印刷用の「ころまるくん」と言うのがある。これは長いパッドを回転治具にセットした上でスライドする事で印刷が可能になる。淵が立っているのでその間に入る細長いパッドが必要になる。
 パッドにも色んな形状が揃っている、その中でこれだったらと言うのが有り、そのパッドを送って試してもらおうと思っている。特注のパッドだから整形するのにも時間は掛かるが、来週月曜日には送れるだろう。
 このように色んな物への印刷に挑む方が居る、こう言う方がまた私の次への印刷の工夫やアイデアを生み出す切っ掛けにもなる。今私の頭に閃いたものがある、それを試してみようと思っている。これを実現すると新しいパッド印刷の利用法になるだろう、ある意味画期的な印刷法とも言える。
 私のパッド印刷への思いは途切れる事なく継続している。TASKの「ものづくり大賞」に応募するものも考えている。印刷の持つ高付加価値性を生かす道はまだまだ無限に残されていると思っている。
 全国から「なんでもくん」研修でお出でになる多くの色んな職種の人との触れ合いが新しい事に気を付けさせてくれる。