昨日ガラスの化粧瓶に印刷をしたいと言う方が見えた。この方は元フィルム製版屋だった方でオフセット印刷用のポジを作るのが専門職だったと言う。ところが印刷の刷版を作ったことはなく、印刷そのものは全く経験がない人だった。
 印刷業界にマッキントッシュが入り始めた時にマックのパソコンを習得しインストラクターになるほどの腕を磨き、今ではデザイナーとして化粧品メーカーに所属し、化粧品の容器にはシールラベルのデザインをするベテランらしい。また、ホームページを作る事も仕事になっているらしい。
 今回は球体のガラス化粧瓶にはラベルやシールを貼る事が出来ないので直接瓶に印刷する事にチャレンジするために見えたのだった。
 持って見えたデータで版を作り球体の瓶に印刷したが、手で押さえて瓶を固定したが、どうしてもガラス瓶は微妙に動いてしまうので印刷が綺麗にいかないのでプラスチック粘土で受け治具を作った。
 プラスチック粘土に瓶を押し付け受けジグを作ったが熱をかけたので十数分で出来上がった。熱が冷めるのを待ち、治具を作って印刷したら綺麗に印刷が出来た。もちろん自分で印刷してもらったが昨日は2個の瓶に印刷するのみで、100個くらいの印刷をするために「なんでもくん」を購入する意志はなく、次回には当社の貸工場システムを利用し、自分で百個のガラス瓶に印刷をする。いずれ球体だけでなく円筒形や角瓶などにもシールやラベルでなく直接印刷をしたくなるだろうと思う。
 この方と昼食を共にしたが、変わっている人でテレビなどは見たこともないらしい。パソコンでニュースなどは知ることが出来るのでテレビなど要らないと話していた。テレビドラマなど見ることがないだろう、私は朝の連続ドラマで今のひょっこなどを見て自分が社会に出た時を懐かしんで見ている。
 弊社は機械を持つことが出来ないクリエーターに自分で印刷する仕事場として貸すこともサービスしている。パッド印刷ならではのものも多い、パッド印刷に習熟する人が増えることがパッド印刷の普及に役立つだろうと思っている。
 兎に角我が社には色んな人が出入りしてくれる、一人づつが皆違う生き方をしている、それが楽しく、また自分の栄養になっているのだと思っている。
 昨日は「あだち異業種連絡協議会」も定例会に出たが、少し遅れてしまった。8月5日の「異業種フォーラム2017」についての討議が主題になったが、今回のフォーラムは賑わうだろうと想像出来る。