昨日の「なんでもくん」研修者は自社に国産で有名な半自動パッド印刷機を2機社内に持っているゴム成型会社の3名だった。
 半自動機を持っている会社の使い辛さは私は全て理解している。何故なら我が社も半自動パッド印刷機を2機持っている。半自動機の持っている使い難さの諸々除外する為に研究した結果が「なんでもくん」を生み出す結果になっている。
 半自動機を持っている会社の大部分が10センチ角の版を使っている、しかも版はスチール製が多く、製版するにはパッド印刷機の購入元に依頼する事になってしまう。製版をするには中1日か2日は掛かってしまう、それが我が社の「なんでもくん」システムでは10数分で製版出来てしまう。試作印刷するにも20分以内で出来てしまう、その差は考えられない程大きい。2,3日掛かるのと20分とでは比較にならないくらいの大差になっている。
 お出でになっている会社が過去に使った印刷データをメールで送ってもらい、それを出力して3種類の版を作って貰う事から研修を始めた。データの中には5センチ四方のデータもあったが、40ミリ角の版で使えるように25ミリ四方に縮小したらかなり精細なものになった。各人3人にそれぞれ違うデータを持ってもらい、私がやるように三人にも同じように製版する実技をやって貰った。出来た版を「なんでもくん」にセットして貰い、印刷したら25ミリ角の版でも縮小された文字もはっきり判読出来るのには眼を見張っていた、精度に驚いたに違いない。
 これまで試作印刷をするのに半日掛かったり1日掛かってしまうのが常識だったようだ。何故ならスチール版には網を掛けることなど無い、特にベタ部分があるとインキの粘度調節は長い経験が要る。それが「なんでもくん」では印刷経験の全く無い人でも大きなベタが有ろうと無かろうと印刷が出来てしまう。もしそれまで印刷を得意とした専門のオペレーターが居たとしたら気の毒なことにになってしまうが仕方がない。「なんでもくん」の使い易さを取り入れた方が会社にとっては優位に動くことになるだろう。3人ともカルチャーショックを受けただろうと思うが、「なんでもくん」を導入するかしないかは経営者が決めることだと思う。果たしてどんな反応が返ってくるか楽しみに待っていようと思う。
 昨日は合間見て未来クラブの「未来DESIN」のロゴがデザイナーから送ってきたのでそれでハンコを作った。
未来デザインのはんこ

 我が社で使っている凹版用の40ミリ角の版材を凸版にするとハンコの印面になってしまう、それを49ミリ角の木材に両面テープで貼り付けた。デザイナーがどんなリアクションをしてくるか楽しみにしている。