昨日の午後はアポ通りにある業界2位と言われる会社の商品開発とデザインを担当する方二人が見えた。電話では我が社の「ころまるくん」を見てみたいと言って来られたが、「なんでこくん」への関心の方が強かった。
 一応「ころまるくん」で紙コップへの印刷を見て頂いたが、お二人共技術者なので直ぐ理解し納得して頂いた。これもいずれ導入をするつもりだが、それより「なんでもくん」のレクチャーをするのが先だと言う事になった。
 先ずその会社名と個人の名前の製版用のポジを作るところから始めた。ついでに私の名前も入れて3通りのポジを娘に作って貰った。
 最初に私がポジと版をバキュームクランプにセットし、ライトボックスで所定の時間でポジと網フィルムを焼き付け、直ぐ水洗いをして現像し、乾燥するところまでやって見せた。
 私がやった通りに二人共見た通り間違いなくやってくれた。完璧な版が出来たので「なんでもくん」にセットし、私が紙コップに印刷してみせた。その出来の綺麗さに驚いていたが、二人にも版をワンタッチで替えて印刷して貰ったらそれぞれ同じように印刷出来た。パッドの操作も初めて使うにしては上手で、さすが技術者だと思わせてくれた。
 早速「なんでもくん」に必要なものすべての見積書を持って帰ることになり、ご機嫌で帰って頂いた。
 昨日は一等最初に「どこでもくん」を導入した会社の方で、全国を探し回って我が社を探し当てた人から電話が入った。中国から輸入する地球儀に「台湾」と言う国名が入って無く、それに違和感無く印刷出来る所を探し回って我が社に始めて来た人だった。我が社にはそれまで秘密兵器にしていた「どこでもくん」が有ったのでいとも簡単に地球儀に「台湾」と印刷してみせたので大喜びされた。ただ地球儀を3万台も輸入していてそれに我が社で印刷するには場所的に無理がある。置いてある倉庫に出張して印刷しても良いが、倉庫は大阪だと聞いて人数的にも無理があると思い、自分たちで印刷する他ないだろうと言う事で、「どこでもくん」10セットを造って手動式のパッド印刷を覚えてもらった。そのお陰でその会社売上3億円以上の売上に寄与したことになった。その後「どこでもくん」を公開してしまったので、どうせならと「TASKものづくり大賞」に応募したら優秀賞をもらった。
 今回は地球儀ではないが、文字列が10ミリ幅の4センチの長さが印刷出来る「どこでもくん」が欲しいと言って来た。ワークと印刷データを送ってくる事になったが、貴方は大分出世したと聞いてるがと言ったらそこそこですよと言っていた。
 昨日は終わり際に「未来クラブ」の古いメンバーが久し振りにやって来た。得意先からドアに取り付ける部品にメッキでなく箔押しで出来ないかと言う問い合わせがあったのでそんな事が出来るのかと言う相談だった。パッドに熱を持たせて押せば凹凸があっても出来るよと言ったら、古くから付き合っているメッキ屋さんが困ってしまうと言っていたが、彼は請けるかどうか迷ってしまっているらしい。