「町工場見本市」初日は娘が対応している、二日目は私が担当する。昨日は前夜に足立異業種交流会イコー会のメンバーが銘板を一枚造って欲しいと頼まれた。しかも昨日欲しいと言う、原稿はFAXで送ってきた。原稿も私が作り、素材も金属でもどんなものでも良いと言うが、シルク印刷が良いかパッド印刷が良いか取り敢えずパッド用、シルク用のポジを作り、社内にある銘板用に使える素材を探した。
 ラベルに使えるタック紙とアルミの小さな板があったので用意しておいた。銘板だったらアルミ素材が良いと思ったが2種類印刷しておくことにした。
 納入する装置のタイトル名が長いので指定された寸法だと文字が小さくなってしまうが少し長体にして大きく見える様にした。ところが版を用意したところに電話が入り、タイトルに装置と付け加えてくれと入った。役所で使う装置だから入札した時の名称と同じにしなければならないと指摘されたと言うので版を作り直した。バランスがちょと良くないと思ったが、要望だから仕方ない。
 昨日の朝に来るまでに造っておいたが、型名、シリアル番号、製造月、全て間違いが無いのでOKと言う事になったが、さすがプロだと喜んでいた。アルミ板の方は焼付けして置いた。アルミ板はシャーリングでカットして置いたが、ラベルの方は切り出す前に来てしまったので自分でハサミで切って呉れと手渡した。
 我が社にはパッド印刷の「なんでもくん」シルクスクリーン印刷の「じざいくん」があるのでこんな急な注文でも困ることはない。彼も言っていたが急でしかもたった一枚の銘板など何処もやってくれる所など無いと言って喜んでくれた。
 午後には区内の人だが「なんでもくん」を見せて欲しいと来た人がいた。開業はしているのだろうが、店舗を持たず露天でコーヒーの焙煎をし、焙煎したばかりのコーヒーを飲む事も出来るらしい。そのコーヒーカップに名入れしたいらしい。またステンレス製の保温ボトルにも印刷したいと持って見えていた。それに有り版の安心堂のロゴマークを印刷してみせた。インキは丁度試し刷りするために作ったインキがあったのでそれこそ直ぐにボトルに印刷してみて喜んでいた。
 無店舗なので何処でも店を設定できる、当社の前などでも店舗展開できると言っていたが、店頭を改造したばかりで、覗いた人がスナックかと思ったと言う人もいるので、彼も感じたのだろう。
 だが路上カフェで足立区で流行ってる所もあるらしい、焙煎士を名乗る彼の可能性は奥深いと思っている。印刷サービスも考えているらしい。ボトルに個人イニシャルが入ればお洒落なものになる。若い人には無限の可能性を期待できる。