今週の26日〜27日の二日間は北千住マルイのシアター1010のギャラリーで「あだちメッセ」がある。当社も出展するので明日は「なんでもくん」を搬入することになっている。
 ところが今週は昨日から急ぎの仕事が集中的に入って来てる。私は展示会に張り付いているわけには行かなくなった。初日の冒頭には商談の予約が入っているので行かなくてはならないが、商談が終わったらすぐ社に戻らなくてはならないだろう。
 昨日もメッセ前には済ましておこうとシリコンゴムの小さな部品に6点ばかりに「なんでもくん」で印刷して昨日中に送れるようにしたが、その後金曜の夕方持ち込まれていたポジ14点の製版をしなくてはならなかった。午後には来客予定もあったので私が製版する暇がないので製版はあまり経験のない女性職員にやってもらうしかなかった。14版の製版位置を正確に出来るように治具を作り彼女にやってもらったが、飲み込みの早い彼女は正確に製版が出来るようになってくれて有難かった。
 最近は半自動印刷機用の版のセットの仕方も変えている、版替えのスピードアップを計るためにだが、今日14版を次々替えてゆくのにどれだけの効果があるか実証されることになる。製版機も何十年も使っていたものと変えて「なんでもくん」用の製版システムで製版した方が良い結果が出るようになっている。
 午前中に彼女が14のポジフィルムを正確な位置に貼り付けてくれた。午後の最初の一版を私がバキュームクランプにセットして露光タイムを覚えてもらい、露光が終わったらポジを外して編みフィルムを乗せ露光する。それが終わったら水で現像する。洗い出しのコツもすぐ覚えてくれた、水切り後はヘアードライヤーで乾燥するが昨日は製版機の乾燥機を使って後露光も従来の製版機でした。彼女はそれを後13回繰り返して製版してくれた。
 私が接客中も店頭と場内を行ったり来たりして製版していたが、4時過ぎには製版は全て終了した。初めて「なんでもくん」研修に見える方とは違って普段印刷に関わっているので飲み込みは早かった。
 今日はその製版した版で14種の印刷試作をする、それが何時に終わるかで今年の正月やったあまりの椅子20脚に取り掛かれるか、今日中に出来るかどうかにかかってくる。
 昨日商談に見えた方は大きなカラーコーンを持って見え、そのカラーコーンを繋ぐ長い棒も持って見えた。カラーコーンにダイレクトに印刷するところはあまり無い、切り文字を貼り付けるかプリントした板状のものを下げるかしている。先日横浜の道路の線引き会社の社長がやはりカラーコーンをもって見えてカラーコーンに直接印刷したいので版を作ってくれるかどうかを相談に来た。
 私は以前からカラーコーンのぐるりに印刷するシステムを創ってみたいと思っていた。我が社の「ころまるくん」の大型のものを想像していた。紙コップやプラスチックのコップに印刷する論理と変わらないと思っているからで、ただ大きな回転治具を造るのが厄介なだけだと思っている。一応見積もりを想像しただけでお帰り頂いたがこの話は纏まるかどうかは分からない。
 今日は地球儀に印刷して後でアルコールで拭き落とせる印刷ができないかと言う相談で来る人が居る。通常は印刷したインキが簡単には落ない相談が多いのに、その逆で後でアルコールで落としても下地を傷めない、着いてる間は擦っても落ない印刷が欲しいと言う、世の中にはいろんなニーズがあるもんだと驚かされる。
スクラッチ印刷と言うのがあるが、あれはコインか何かで擦って剥がせるものだが、アルコールで落とせるかどうか試したことがないが、試してみるのも有りかなとは思っている。