昨日は娘が交流会で知り合った葛飾のゴム成型会社の方が来て、長年の間印刷依頼を受けていた天然ゴム製品を持って見え、それに印刷が可能かを問われた。天然ゴムに着く印刷インキは現在の多くあるインキメーカーでも造られてない、発売はされてないと言うのが資機材屋の常識のようになっている。
 ところがゴム風船メーカーでは印刷されている。そのインキは自社開発のもので自社内だけで使われているのはそのメーカーの方があるものへの印刷相談で見えた時に知った。
 昨日持って見えた天然ゴム製品は薄い円形の部品で長い軸が立っているが、厚い木片の俄か作りの受け治具を作り、小さな版を作り「なんでもくん」で印刷してみることにした。インキは私の頭の中にこのインキだったら密着するかもしれないと描いていたものがあり、それで確かめてみたいと思い、それで印刷してみたら図星、見事に密着した。
 もともとその成形品は防毒マスクなどに使われている排気、吸気の弁に使われているもので、人の手に触れるようなものでないので、インキの密着強度を要求されているものではない。爪の先で擦ってもビクとしないので、ユーザーに見せていろいろ試験をしてもらうことが出来そうだ。昨日は10個ほど印刷して持ち帰ってもらった。上手くいくと仕事が一つ増えそうだ。
 また昨日はアクリルやメラミンのカップに印刷できないかの相談もあった。大阪のメーカーで24日25日に東京に行く要件があるので24日の朝にお出でになり、それぞれに印刷実験をして貰いたいと言っていた。
 アクリルはともかくメラミンと言うのが問題で、過去にメラミン樹脂の成型屋さんが来てどんな印刷屋でも印刷不能と言われ、困っていたと言っていた。確かに通常のインキでは着くものはなかったが、我が社はUV印刷を得意にしている、UV印刷の乾燥にいろいろな条件出しも出来る照射機を持っている。それで密着困難な尿素樹脂などへの印刷も可能になっている。10年以上前にメラミン樹脂の盆の底面にコカコラーのロゴ印刷をかなりの量の印刷をして喜ばれたことがあった。そのサンプルが一枚あり未だに使っているが、印刷も盆も全く新品のように見える。
 メラミンのカップに着くインキがなかったら、UVインキでやって見せようとは思っている。内製化を考えるようだったら我が社には「かたまるくん」と言う小型のUV照射機も用意している。