昨日の午前は蓄光顔料メーカーの方たちが一日かけて新しいタイプの蓄光材のUV印刷のテスト印刷と200個ほどのシリコンゴムストラップに会社名と電話番号を印刷するために3人でやって来た。本来は午前から午後にかけてほぼ一日掛けて作業することになっていた。ところが午後一にある大企業が新製品開発の打ち合わせに来ることになっており、ある意味ダブルブッキングと言うような状態だったので午前中にUV蓄光印刷とシリコンゴムへの印刷を昼前に終わらせることにした。
 UV印刷は顔料メーカーの人に「じざいくん」にセットして一人で印刷してもらい、他の二人にはシリコンゴムストラップの印刷をもう一台の「じざいくん」でチャレンジしてもらった。200個のストラップは100個づつが光る色が違う、蓄光印刷は通常黄緑色に光るものが多いが、この2種類は白く光る新顔料を使っている。
 私も印刷を手伝わないと昼前に終わらないと思い、塗り置いてあった「じざいくん」用の版をもう1版娘に作ってもらい、家内とパートさん3人で印刷に取り掛かった。こんな時自社で製販が出来ることが威力を発揮する、昨日は天気が良く版の乾燥も日光が手伝ってくれた。
 結局3か所で印刷をすることになり、印刷はあっという間に仕上がってしまった。その間に乾燥炉の温度を170度まで上げて置いたのでシリコンゴム印刷乾燥は15分ほどで終わってしまった。それを冷ましてストラップ紐を取り付けるのがリングが小さいので大変だった。全員で取り掛かったが12時一寸過ぎには終わって引き上げてくれた。
 午後一にはある企業が打ち合わせにきて、新製品開発でその情報が洩れるのにピリピリした感じで担当者の上司が同道し話し合ったが、こんな会談は疲れる。結局のところは自社で生産したい意向のようで我が社ならではの技術を得たいのが本音だろうと感じた。かつてある電機メーカーと技術移転の契約をし技術移転費を頂戴して実験計画法で完璧な印刷技術持って貰うことが出来た例もある。
 こんな打ち合わせしている間に長野県の小諸市から来た人が居て、長い時間待たせていたが、打ち合わせを中断し対応して差し上げた。アポなしで来てしまったことを詫びていたが、かつてその会社が東京に在った時何度か取引のあった会社の方でメラミン樹脂の成型屋さんだった。今回もメラミン樹脂の盆に有名な外車メーカーのロゴを印刷する相談だった。かつてやった仕事が大好評でメラミン樹脂の盆にどのような過酷な使い方をしてもびくともしない強度な印刷が評判だったようだ。それでわざわざ小諸市から足を運んできたのだった。その印刷を引き受けると言ったので喜んでお帰りになった。
 中断した打ち合わせも素材に対する印刷強度を確かめ、その後に生産試作をすることにしてみることでまとまった。その後娘が「ころまるくん」でガラスコップにテスト刷りをしたいと言っていたので、急遽コップに合わせた受け治具を作ることになったが、これが厄介だった。通常は木工屋さんに頼むのだが時間がないのでプラスチック粘土で作ることにしたが、なんとか回転治具にセットできるものが出来た。版も作ったので印刷はすぐできる状態にした。
 今日は午前に「なんでもくん」研修で来る方がいる。午後一番で私に会いたいという方が見える。今日は「あだち新製品開発講座」があるので午後はあまり長い時間の相手をしてられない、どんな話になるのだろうか会ってみなければわからない。でも世の中の人が私を必要と思ってくれる人が居るだけでも幸せを感じてしまう。