今年度の「あだち新製品開発講座」も最早半ば差し掛かり、参加企業が具体的に試作品を造る人も増えている。昨年度より少し早いテンポで進んでいるように思える。1年経つと昨年とは違った経済環境になり、人も会社も新製品開発が喫緊の課題になってきているからだろう。従来とは違ったマーケットを創造することが必至の事となっている。真剣に取り組んでいる人たちが多いと言う事が講座を盛り上げてくれている。
 昨日何年か振りで仕事を依頼に来た、と言うよりパッド印刷が小さな瓶に何処まで印刷出来るかを確かめに来たのだった。その瓶に最近化粧品を40種類開発してその容器に印刷するために「なんでもくん」を購入した人の版が残っていたので、それで直ぐ印刷してみせた。僅か数分で印刷可能な面積を確認できた。それで用は済んだようなものだったが、すぐ帰る気配がない。
 その会社は新宿にあるが、当人は綾瀬に住んでいると言う、住所は葛飾区だが家の前数メートル先は足立区で自分としては足立区民の気持ちでいると言っていた。
 会社は社員20人ほど規模で、彼は主軸になっている様子でもない、前回来た時は我が社がTBSの日曜番組の「あたる」の撮影現場になる時だったらしい。大した仕事ではないので私の記憶には残ってないが、彼には印象深かったのかもしれない。会社も3,4人の人の売上が左右するらしいが自分の売上も伸ばした意欲はあるようだった。
 足立区には「あだち新製品開発講座」があり、私が講師を6年も務めていると言ったら驚いていた。その講座から新製品を発表して「TASKものづくり大賞」に応募し昨年度の大賞を受賞した企業もある、と説明したら刺激されたのだろう。開発講座のチラシをしっかりと持って行った。来年度は応募してくるかも知れない。
 今度の仕事が決まればまた我が社に来るだろう、足立ファンの彼が何度か足を運ぶ間に夢を持って働けるようにしてあげたいと思ってしまった。
 今日は午後1時から「未来クラブ」のデザイン講座がある。この講座はそんじょそこらのセミナーよりも遥かに実質的な学習のできる講座になっている。特に阿出川講師の授業は現実に今の今役に立つ講義で、これからのECを可能にする講座にもなっている。ITの基礎から教えてくれるので分かり易く、ITが今一よく分かってない私などにも良くリードしてくれる。今日も前回以上に盛り上がることになるだろう。出席するのが楽しみだ。