兼六園

 金曜土曜の未来クラブの旅行会はまさに至福の2日間だった。旅行プランも完璧で、娘の友人でもある人が作ってくれたプロの旅行社のプランで観光地のおもてなしを満喫出来た。
 私は50年前ほど前に大阪に勤務していたころ慰安旅行などで2度ほど、30年くらい前には独立した後、信金のゴルフツアーで行った時があった。当時は飛行機で小松空港まで行き、バスで金沢に入った。
 今回は新しい新幹線で2時間半で行けるので人気観光になっているが、51年前に開業した新幹線とは大きく違うのにはさすが日本の技術の進化は素晴らしいと感じざるを得なかった。
 まず、新幹線の車両は揺れが少なく座席の広さが全く違う、手荷物を足元に置いても邪魔にならないのに驚いた。帰りにはさすがに土産物などが多くなり荷棚を使ったが、余裕の空間は人を疲れさせない。
 金沢に着いたら契約しているタクシーが待っていてプラン通りに金沢の伝統的なスポットへ誘ってくれる。最終には我が社の長い取引先になっている今井金箔に行き、金箔張りの体験もしたが、社長にも初めて面談し、電話で話すよりはるかに人の良さが分かった。私も金箔張りには慣れているつもりだったが、職人の金箔を貼るところ見て参考になるものがあった。帰りに金箔を貼るための竹串を3通り購入させて頂いたが、貼る方法も随分と参考になった。
 店頭には金箔を施されている商品が色々あったが、土地柄だろうと思うがお仏壇に関する商品が展示されていたが、お線香まで置いてあった。そのお線香には当然のごとく金はついてない、そこで社長に我が社の「焚経香」には金文字でお経が印刷されていることを話した。社長は我が社が印刷会社というのにも驚いていたが、「焚経香」のサンプルを送ることになった。「焚経香」は見る人を驚かせ人気商品になる可能性もある。
 我が社ではお位牌にお寺の坊さんが書いたお戒名や、新興宗教の教祖が書いたお戒名を写真撮りし、縮小し、それを位牌にノリ印刷をして金箔を貼るのを仕事にしている。TASKでもお位牌のリニューアルとして入選している。印刷方法を教えれば今井金箔の仕事が増える可能性もある。やる気があれば印刷を勉強に来ることもあるだろう。
 今回の研修旅行は金沢の観光名所を楽しんだだけでなく、私のとっては今まで気が付かなかったビジネスチャンスを創ってくれたものになったような気がして来た。
 二日目には金沢石庭で昼食を楽しんだが立派な料亭で、棟方志功の絵が出迎えてくれ、宮本三郎の肉筆の絵を久しぶりに見た。席も素晴らしかったが、料理も綺麗せ美味しかった。空気も美味しく喫煙者へのも「おもてなし」の心が生きていて気持ちの良い料亭だった。
 兼六園を歩いたりして昔を懐かしんだ。仕事をしていると1日があっと言う間だが、この二日はゆったり時間が楽しめた。気心の合った「未来クラブ」のメンバーと過ごす時間はまさに至福の2日間だと言っても良いだろう。
 昨日は住宅の防災訓練が有り、消防車が来、三角巾の使い方や心臓マッサージ等の研修や、歩行困難な人を階段で下ろす研修等役に立つものが多かった。
 三角巾の取り扱いなど色々な方法があるので何度も親切に教える消防員には頭が下がる。住宅の自治会長も大勢が参加してくれたので喜んでいた。
 今日からまた厳しい現実が待っている、身も心もリニューアルしたので頑張れる。