連日のパッド印刷研修、一昨日は埼玉県の方、昨日は長野県飯田市の方両方とも2名づつお出でになった。埼玉の方たちは全く印刷に関しては素人そのもので自分で印刷することなど出来るものとは思ってもみなかった方たちだったが、昨日の方たちは印刷業の方たちだった。
 いずれにしてもパッド印刷など縁のなかった人たちだったが、パッド印刷の持つ可能性には驚いた様子だった。印刷業の方たちは元々は製版業を営んでいたのがシール印刷業に手を伸ばすことになっていたらしいが、多分にもれず仕事量が減ってきていて現状から脱却しなければならないような状況になっている。
 私はいつもお出でになる方に話すのは「仕事と何ぞや?」と言う話になる。仕事とは人のやらないことをやりだすことで、人と同じことをするのは作業に過ぎない。特に印刷業を営む人たちは新しい印刷機があると皆同じような設備を整えてしまう。最近は形のあるものへでもプリントできるインキジェットプリンターを持つところが多い、マニアル通りにやればどこでもすぐ同じようなものが出来てしまう。何処も同じようなものを持っていれば単価競争に陥ってしまう。飯田市は狭い田舎町だがその割には印刷業が多いらしい、従って競争が激しいところだと言っていた。シール印刷は最小ロットで8,000円くらいから出来るらしい。全部利益としても8,000円では商売になるはずがない。樹脂凸版を作る設備は持っているらしいが、いずれにしても大した利益には繋がってないらしい。
 パッド印刷はその点版代は高いものとして知れ渡っている、それでも最近はネットなどで見てみると版代を5,000円くらいからやっているところもある。安さを強調することしかやってない。安いと言うのは消費者にとっては魅力だろうと思うが、安い仕事をやっている側としたら面白くない、やってもやっても張り合いがあるものにはならない。
 仕事が面白くなくてはやり甲斐のないくたびれるものになるだけだ。私など楽しくない仕事など1時間も持たない、自分が好きで楽しい仕事なら徹夜しても草臥れることはない。私は「なんでもくん」で毎日のように色んな方がやって来て色んなものに印刷する、これが楽しくてならない、だから休みの日でもついつい出てしまう。人が驚いてくれたり喜んでくれることで疲れなど感じたことがない。最近は驚いてくれるアイテムがひとつ増えた。それは「元気源」だ。店頭にある「なんでもくん」を持ち上げてもらう、その重さを感じながら次には「元氣源」の入ったスリッパに履き替えてもらって持ち上げてもらう、そうすると重さが違ったものになる。何でと言わせながら、今度はバランステストをさせてもらうと皆驚く、何で何での連続になる、それが楽しい。
 「なんでもくん」で驚くのにプラスして最近は「元氣源」で驚いてもらう、そこでまたひとくだり、面白くってやめられない。