今日は「未来クラブ」の定例会が有るが、入会希望の人が来るらしい。西新井大師前の「手しごとや」の人らしいが、どんなテーマを持ってやって来るか興味津々と言う面もある。門前の景色は私らの子供時代から大きく変わっている。人力車が出現しているのには驚かれた。「手しごとや」は「足立ブランド」認定企業製品はじめ区内の手しごとを代表するような製品を諸々販売している。
 大師の参拝者は圧倒的に高齢者が多い、高齢者がどのようなものに消費意欲を持っているかのデータを教えてもらえるか、高齢者にどんなものを提供すれば喜ぶかを知る機会になれば良いのだがとも思っている。あるいは「手しごとや」も方向を転換しなければならない時期に来ているのかも知れない。今日の定例会が楽しみなことになっている。
 昨日の午前に八汐のシルクスクリーン印刷が専門だった会社が薬缶を1個持ってきた。その薬缶1個に2色印刷する見積もりをして欲しいとのことだったが、印刷面積が大きく、版代や治具代だけでもそれなりに掛かってしまう。5年ほど前に「なんでもくん」を購入していたが、その担当者はとっくに会社を辞めてしまっているらしい。今では社名も変って印刷部門だけでなく、流通部門を創設して製品のアッセンブリーから配送まで請け負っている会社に変身しているらしい。方向転換を余儀なくされている。
 その親会社は上野にあるが、その会社も、以前印刷の難しいものをよく持ってきた人が居たが今でも健在らしい。人があまりやらない仕事を好んでやっていたから今でも継続しているのかも知れない。中国あたりから製品を引っ張って来て子会社に流通部門を創設させたのかも知れない。
 いずれにしても今の時代以前からやっている仕事だけでは生き延びられない。隠れ倒産とも言える負債が大きくなる前に廃業してしまう所が多い、その廃業率が足立区は少ない。都内の事業所数は大田区に次いで2位になっている、倒廃業が少ないからだろう。元々区内には大企業が無く、下請け企業が他区より少なかった。その代り自社の技術を頼りするしか生きる道が無かったお蔭で自社の技術力の凄いところが多い。「足立ブランド」に認定されている企業にもその強みを持っているところが多いのに象徴されている。
 そうは言っても未だ今までやっていた下請け仕事から脱することが出来ない所もある。それらの企業が「あだち新製品開発講座」に参加している人が多い。その人達が新製品を創りだし、新商品として新しいマーケットを創りだすのを半年の間に学習する。こんな講座を展開するのは他区には見られない、それも足立区の特徴になっている。