昨日は予定通り新潟からの来客があった。時々私のブログにコメントを入れてくれる人で「なんでもくん」のユーザーでもある。早速先日の足立ケーブルテレビで放映された番組のDVDを見て貰った。その間に届いていたLEDライトへのサンプル印刷をする準備を進めていた。そのライトの握りの部分に凹んだ所に有り版何でも良いから印刷して見てくれという依頼だった。その握りの部分はシリコンゴムだったがライトの部分とスイッチの部分が外すことが出来、電池ケースの部分が金属とシリコンゴムだけの状態になるのでシリコン印刷が出来ることが分かった。シリコン印刷は170度以上に加熱しなければならないので電気的な部品が付いていたら印刷不能と言う事になるが、幸いなことに熱に弱い部分とは解離出来るので印刷が可能なものだった。
 早速小判型の凹んだ部分に入る適当な文字をパソコンで作り、「なんでもくん」用の版を作った。これも新潟の人と話しながらの作業だったが、時々話が中断しても私がやっている事は彼もいつもやっている事なので私の作業を見ながらの話でも違和感が全く感じられない。ただ違うのは私が印刷するのはシリコンインキで彼には初めて見るものだった。「なんでもくん」でシリコンインキで印刷するところを見せ、20分ほど乾燥してその出来上がりも見て貰った。
 彼の所には焼き付ける乾燥機はないが、温度調節のできるグリルオーブンでも焼き付けることは出来ると説明した。やる気が有ればいつでもできますよとも説明した。折角お出でになった土産になれば良いのだがと思ってシリコン印刷のやり方を見せたのだった。
 彼は新潟で帝国データバンクの記者の取材を受けた時、仕事は幾らでもあると話したらしい。その記者は新潟では仕事が少なくなっている所がほとんどなのに珍しい話だと言っていたらしい。彼は父親のシルクスクリーン印刷業を引き継いで3,4年経つのだが父親のやっていなかった有形物への印刷を「なんでもくん」でやり始めた。おまけに「ころまるくん」で円筒形のものにまで印刷が出来るようになった。それで業域がぐっと広がったので仕事が増えているのだった。断る仕事が無くなった、何でも引き受けるようになったらしい。時々は上手くゆかないので三日三晩試している内にパッド印刷のパッドのどの部分で印刷すれば良いのかを会得したとも言っていた。パッド印刷は経験を積めば積むほど色々なことが出来るようになる。パッド印刷はこれからの時代でも大いに役に立つものになると私は確信している。何か心に期すようなものをいだきながら帰ってゆく姿を見送った。この人もこれからも仕事を十分に堪能できることになるだろう。昨日のブログのコメントにもある様に又の再開が楽しみなことになる。
 出来上がったシリコンゴムへの印刷を昼過ぎに取りに来た依頼者はそれを持ってクライアントの所に行く、印刷は完ぺきだが果たして見積もりが合うかどうか分からない。何処で印刷したのか分からないが今既に印刷してあるものを消し落として、印刷できる状態にして我が社に持ち込む、そんな手間をかけても印刷が必要かどうかはクライアントが判断することになる。擦れば消えてしまうような印刷をしてしまう所は恐らく中国あたりだと思うが、そういう仕事が時々我が社に来る。安いからと言って何でもかんでも中国製に頼るのは厳しいものが有る。国内で世界に安心して売れるようなものを造るのが日本の仕事だと言う構図はしばらくは終わらないだろう。
 昨日は4時過ぎには会社を留守にしたが、昨日中に送らなければならないものが何点か残っている。午後3時過ぎには打ち合わせのためやって来る人も居る、3時過ぎの届く品物もある。ほかにも来たいと言う人がいるので今日の葬儀が終わり次第会社に戻らなければならない。