勢い込んで行った出張だったが思惑とはだいぶ違った結果になった。注文数は一営業所の数とほとんど差が無い20数本だった。数千人居る本社であれば相当の数の注文が殺到し対応に困るくらいのものになるのではないかと思ったがショップに見える人の数が少なく暇だった。保険会社には色んな部隊が有り、その部隊によって営業感覚の違いもあり、女性部隊と男性部隊では大きな差があるのも分かった。それに女性は自分の写真を撮られるのが好きでないのも分かった。男性はありのままの顔を撮られるのに全く躊躇することはないが、女性は撮られた写真がどんなに可愛いものになるを気にするので難しい。ある部隊の女性はまとめ役が居て一度に20名分ほどの注文が有ったが、皆自分の顔をイラスト化したものばかりだった。私の「写真はんこ」を勧めたい上司の思惑とは全く違う結果となった。
 本社とは言え男性営業部隊は忙しくてショップに降りてくる暇など無い人が多く、見える女性も本社の営業ではなく営業所の方が多く、給料天引きが出来な人達ばかりだった。営業所単位では日にちと時間を限定されるが来て欲しいと言うところが有る。それはある支社で先日15分ほどの時間をもらって15本の注文が有ったように効率的には良いが数は少ない。早く来て欲しいと言うところも有るが近ければよいが遠方だとこちらの営業効率がよくないと言う事になる。特に地方であれば東京から出向いて行くことなど出来ない、そこいらの営業戦略をどう構築するのがこれからの課題になるだろう。先ずは中々こちらの都合よく事は運ばないのが分かった。
 持って行った印面の汚れを取るマットは商品として売れるものになるかも知れない。単価が百円ほどで客先に置いてくるプレミアム商品としては取り上げられるかもしれない。どんなハンコにでも使える汚れ取りになり、印鑑パッドとして使える一つ二役のアイデア商品だ。これなど「TASKのものづくり大賞に応募すれば入選可能なものだと思う。
 先ずは色々な事を考えさせる一日だった。一日留守をするとそれだけ私の処理しなければならないものが増えることになる。今日もてんてこ舞いな一日になる。
 このところ「なんでもくん」ユーザーがフル回転しているところが増えて在庫が急激に減少してしまって40ミリ角の版など欠品になってしまう可能性が出て来てしまっている、その手当もしなければならない。ある文具関係の所は卒業式が迫っているのでフル回転している。そこの製版用のバキュームクランプが壊れてしまって悲鳴を上げている所も有ったがそれは昨日私が居なくても送ることが出来た。
 昨日来たいと言う人を今日に引き延ばしたりしたので今日も忙しい事になるだろう。