生きることは、決めることの繰り返しと言われるが、今日は「なんでもくん」で、「ころまるくん」で事業転換をする人がお二人いた。今まで使ったことも無いパッド印刷、今まで自分で曲面印刷など出来るとは思わなかった人がやってやろうと決めた。決断することは誰でもなかなか難しい、果たして左程のリスクと思わなくても「なんでもくん」や「ころまるくん」で自分の事業転換に役立つだろうかと決断するには勇気が要るはずだと思う。それを決めることのできる人はやはり逞しいと思わざるを得ない。
 もう4年も前になるが韓国のサムスン電子の技術者がわざわざ足立区の辺鄙なところまで日本人技術者を通訳に仕立ててやって来た。「なんでもくん」の機能を確かめに来た時は驚いた。その時サムスン電子と言う会社のモチベーションを凄いと感じた。私が「なんでもくん」を操作するのを見るなり直ぐ購入を決断した。日本の技術者は一応会社に持ち帰って稟議を受けてから導入することが多いが、サムスンはその場で直結してしまう、このスピードの差が今の日本電機会社がサムスンに後れを取ってしまった要因ではないかと思う。それもあの大企業の技術者が海を渡って来たのだから感動してしまった。
 私は何年もパッド印刷の効用をホームページやブログで説いてきた、私のブログを見に来られる人は概ねパッド印刷と言うキーワードで来られる人が多い。そしてパッド印刷はおろか印刷そのものを経験したことの無い人が多い。その人たちが自分でも出来るのではないかと関心を持ってくれる。そして我が社に来て「なんでもくん」でパッド印刷を体験する、そして印刷業を始める人が何人もいる。そして成功と言うより大成功している人も居る。東京に来るのも初めてましてや足立区と言う全くなじみのない所まで足を運んでくれる人が多い、そう言う人たちを裏切ることが無いとは思ってはいるが、意を決してこられる人は強い人だと思う、だから上手く行くのだろう。
 まだパッド印刷と言う言葉を知る人は少ない、それだけにパッド印刷のマーケットは広い、まだこれからだと私は思っている。昨日もルアーに印刷している人は居るかと言う問い合わせが有った、それも趣味で使っているのかと聞くので、趣味で「なんでもくん」でを使っている人などほとんどない、皆立派なプロだと答えた。しかもまだ全国で4人ほどしかいない、エアーブラシに変わるグラデーションを描くのに使っている。知恵を使って今まで目にしたことの無いようなものも作れる。
 少量多品種のものに印刷して月に1,000版も使う人や企業もある。今パッド印刷を使い始める人は早い方の人だと思う、後から考えたら早くて良かったと思う人が必ず居ることになるだろう。