足立区の生涯学習センターがピア・ナビと言うミニコミ誌を発行している。その巻頭に「ちいきの力瘤」と言う地域の企業を紹介している欄がある。その最新号のその欄で「安心堂」を紹介している記事が載せられた。足立区で長年仕事をしてきている者としては嬉しい限りだが、未だ左程の評価されるほどのものになってないと自覚している。本当に地域の力瘤になれるのはこれからだと思っている。
 昨日の夕方6時近くに足立区の梅田からある企業が「なんでもくん」を見に来た。足立区の企業が「なんでもくん」研修に来るのは数少ない、圧倒的に他地区からの人たちの方が多い。区内の展示会などで何年もパフォーマンスしているが、関心を持つのは子供らの方が多い。本当は「なんでもくん」はどんな産業現場でも役に立つと言うのが伝わっていないのだと思う。地域の人だと何も昼間の忙しい時間帯に来て頂く必要はない、昨日のように夕方から見えて10時近くまでお互いの仕事を紹介し合える。シルク印刷やインキジェットプリントで大きな印刷を得意にしている所で広告業界との繋がりが強いと言うことも分かった。見えた方は社員だがMacに強く画像処理など一早く取り組んでいたので名人とも言える技量を持っている人だった。
 パソコンなど無い時代にコンピューターで画像処理するのを晴海の展示会場で見たことがあるが、その人はその時からコンピュータによる画像処理にのめり込んでいったらしい。1億円もするコンピュータなど関心は強く持ったけど私などには手が届かないものとして諦めていた。それが今では安いパソコンで何でもできることになっている、時代の変化は空恐ろしい。だが、デジタル技術とパッド印刷のようなアナログ技術が組み合わさると面白いものが出来ると思う。良い仕事が出来るようになるに違いないと思っている。
 同じ区内で卓抜した技術を持っている人が居ると言うのは心強い、こういう人が地域の力瘤になってくれるのが一番良いのだと思う。大きな物への画像処理が得意だが小さなものへの印刷は経験が無いようだ、広告業界では小さなノベルティーなどの需要も多い、小さなものへ印刷する技術をものにすれば仕事量も必然的に増えるだろう。ましてや画像処理の名人みたいな人だから、その技術を生かしたら、その強みを生かしたらどんな広がりを見せるか分からない。昨日もテスト印刷するデータを私などとてもできない事をあっと言う間にやってのけた。細い線がどこまで表現できるかと言う原稿を作ってくれたので、早速版をつくって持って見えたアルミの丸いブロックに印刷して見て、これは良いと感嘆していた。社に持ち帰って検討したいと言っていた。
 その直前に来ていた人は海洋技術の会社の人で魚の生態を調べるための魚に埋め込む鉄砲玉みたいなものに印刷して欲しいと言って来た。それも今日の夕方までに欲しいと言う。一応引き受けたが今日は忙しいのに出来るかしら? そうだ、今日の研修材料にしてしてやってしまおうと言う悪だくみを考えた。