昨日嬉しいメールを頂きました。
「本日、商品受け取りました。
イメージした以上に素敵で色も凄く綺麗で本当にありがとうございました。
また細かい数のオーダーにお付き合い頂きありがとうございました。
これからも宜しくお願いします。
社長様のブログも楽しみにしています。」
 これは当社の新人に私が全く何の手出しもせず、治具作りから、製版、印刷まで一人でやった仕事に対してのものだったのです。円錐形の様な白い乳半色のガラスのマグカップに指定された色で印刷したものです。しかも印刷面積がかなり大きく、透明がかった物への印刷は色が透けるので色合わせが難しいのですが、それを見事クライアントがメールで喜ぶようなものに仕上げたのだから嬉しい話です。色だしは家内が少しアドバイスしたようですが短い間にここまで成長してくれると我が事のように嬉しく感じるものです。
 言われずとも休日でも次の仕事の段取りをするために出社し用意して置く、仕事を自分のものにする姿勢には感心させられる。仕事とは先手先手とさきがけるものだと言うことを理解しているようで嬉しい話だと思う。それに仕事が楽しくて仕方がないと言っているところも嬉しい。
 昨日も彼が土曜日に半分はやった仕事で、お位牌に金箔の文字を張り付ける仕事を取りに見えたお客さんに対応させたが、素晴らしい出来ですねと誉められていた。
 一つづつ我が社の仕事をものにしていってくれている。彼の目的は韓国に安心堂の支店を出すことにある。韓国は奥さんの故郷で、その奥さんを喜ばすことに幸せを感じているらしい。奥さんの身内もやる気満々で手ぐすねを引いているらしい。韓国女性のパリパリ精神が凄いのも知っている、また、韓国男性に無い日本男性の優しさに彼女は惚れきっているのも良く分かる。月初めに1週間ほど奥さんは韓国に行くが当社の製品を色々持っていくことでマーケッティングリサーチは彼女に任せた。韓国事情に通じていることは心強い。
 今週は金曜日を除いて「なんでもくん」研修が有るが電話での対応ではやる気満々の人が多そうで嬉しい話だ、やる気のある人と話をしているとそのエネルギーをこちらがもらえるような気がする。また、今までなかったような職種の人が多いので勉強になる事が多い。
 私が証券マンだったころ色んな商売の人と巡り合った。大阪の勝山通りに金網を使って色々な籠を作っている店が有った。一寸した道具を使って器用に細工して行く様を見ていると飽きなかった。子供のころから大人の仕事を覗くのが好きで日長見ていたことがある。勝山通りを歩くたびに寄らせてもらって見させて頂いたことがお客さんになるきっかけになった。職人の仕事は見ていても飽きない、自分でもやってみたくなる。また、仏壇屋さんの奥で金箔を張る仕事をさんざん見させてもらったことが有る。仕事を見させてもらっているだけでお客さんになって頂いたような気がする。不況時にも関わらず毎月確実に社債を購入してくれる確実な顧客になって頂いた。地味な仕事だが自分の仕事に関心を持っている者が居るだけで職人さんは嬉しいのだろう。何事にも興味を持ち感心すると相手に心が通じるのかも知れない。金箔張りなど今自分の仕事になっているのだから面白い、人生に無駄は無いと感じる。