獅子舞みなとみらい横浜中華街は春節で大賑わいしていた。歩くのもままにならないほど人が多かった。行列を作っている店があちこちに有ったが、レストランは昼時と言いながら思ったほど待たずに入れた。
 私らが入った店の2階から獅子舞を見る事が出来た。爆竹を鳴らしドラをじゃんじゃん鳴らし騒がしいことこの上ない。
 コース料理はそれぞれどれも美味しかったが紹興酒を少し飲み過ぎてしまった。いろんな店を覗くとだんだん荷物が多くなってしまう、きりが無いので、喧騒な中華街を離れて山下公園に行き、氷川丸を見学した。喜んでいいのかどうかわからないが入館料が70歳以上は半額の100円だった。嬉しくもあり、淋しくもあり妙な気分だった。
 2月18日生まれ 関内の駅の近くの病院の産婦人科に家内の甥っ子の出産を見舞いに行ったが奇しくも生れた日が私と同じ2月18日だった。70歳年下のこの子は生れたばかりと言うのに結構しっかりしているので驚いた。それと私が生まれたのは母親が満39歳の時で「40の恥かきっ子」とよく言われたもんだが、最近は珍しいことでもないようだ。私は7番目の子だったが甥っ子の嫁さんは初産で40近い、この後何人も出産する事は無いだろう。非婚化や晩婚化が言われるが少子高齢化は避けられない問題だと思う。
 久し振りに横浜に行って感じたのがタバコを吸える場所が全く見かけられないところだった。県知事の禁煙宣言が影響していることだと思うが確かに町の道路に吸い殻が見えない。コンビニの前に灰皿が置いてないのには閉口した。タバコ屋の前にも灰皿が無いのには驚いた。喫煙者向きの町で無い事が分かった。一層の事たばこの販売を禁止すればよいのにと思ったりする。綺麗な街だが私などこれから足を運ぶことが少なくなるだろう。
 私が良く行く寿司屋の2階のカラオケスナックはある日突然店内禁煙にした、もちろん私はその日から2度と足を運ぶことも無くなった。そのせいかどうか知らないが1年ももたずに12月で閉店してしまった。
 そう言えば私らが入ったレストランでも喫煙者を見かけなかった、タバコを吸っているのは私らだけだった。
 ゴミゴミした所で育った私には綺麗な街並みに何か温かさを感じられないでいる、人間臭さがますますなくなっているような気がする、私が生きる時代が遠のいて行ってしまうような淋しい感じがする。何時退場する時が来るか分からないが今更自分の生き方を変える気がしない。
 一昨日見えた私の「焚経香」を本格的に売ると言う人がディスプレーを今週中に100台作りたいと言ってきた。やる気満々の所が私を喜ばせた。そこまでやる気のある人だったらと思い、私の考案した安心香炉「清新」と言うのを見せた。すっかり気に入ってしまい。これはこれからますます需要が増えるはずだと言って、私が「どこでもくん」を引き取りに来た人が居てもその対応が終わるまで待っていた。
 安心香炉「清新」と言うのは線香をステンレスを両面抜きしたネットに横置きにして灰がネットの下に落ちて安全な物になっている。香炉に立てた線香が仏壇を焦がす事があるが、これは全くその心配が無く、高価な仏壇を汚す事が無い。
 彼は年寄りが増えるこれからの時代には絶対売れると確信したようだった。