経文を印刷したお線香を私は「焚経香」と命名した。もっと良い商品名を考えられなかったと自省しているが命名した当時は他に思いつかなかった。焚と言う字があまり印象が良くないのは知っていた。焚書坑儒などと言うイメージからあまり良くないかなと思ったりしたが、「護摩を焚く」と言う仏教的イメージから焚経香と決断してしまった。意匠登録に「焚経」と「薫経」を登録している。経が薫ると言うほうがイメージが良いかもしれない、その内箱のデザインを変える折に名前を変えようかと思う。「焚」と言う字を「ふん」と読めない人が多いのも事実で「薫」と言う字のほうが読める人が多いのではないかと思う。お寺向けは「焚経香」で一般には「薫経香」と言う事にしよう。
 その「焚経香」にまとまった注文が出そうな雰囲気が最近2点ある。従来は大量に注文があるのはお寺のイベントに使われる時に限られていた、それが今回は韓流ファンクラブからの打診だった。しかも自分でデザインした箱にして欲しいと言う、今日そのデザインデータがメールで送られてくる、どんなデザインか今から楽しみにしている。
 韓流ファンクラブには5,000人からの人がいるらしい、線香に印刷する文字も違った物になるだろうと思う。焚経香の香りはバラの香りを採用している、その香りのファンもいる。韓流の名前を付けてファンに喜んでもらえればよい、直ぐ名前を変えられる所が印刷屋の良い所だと思う。ユーザー思い思いの名前を付けてもらえば良い、そんな風に思っている、商標にそれほどこだわっていない。
 もう1点は京都のお寺の何百年祭かの記念イベントに使いたいとの意向だが今サンプルを今作ろうとしているが中々それを造る暇が無い、来週にはそろそろ出さなければと思っている。
 
 くいだおれ 一昨年大阪の「くいだおれ」の前で写真を取った、その「くいだおれ」がこの7月で無くなるらしい。時代の変化がそうさせるのだと思うが私が大阪にいた40年前頃一度だけ入ったことがある。何でも有りの食堂だったが此処だけにしかないと言うものが無かった、二度入ろうとは思わなかった。コテコテの大阪を代表するような店前の人形は人気があったが内容がいまひとつだったような気がする。かに道楽全国展開している「かに道楽」は健在だった、「くいだおれ」は創業者の遺言で他への進出をしてはいけなかったらしいが皮肉な結果になってしまった。