人口が減り始める時代に人口が増え続けている時代の論理がまかり通るはずは無い。日本はおそらく有史来初めての経験を強いられている、誰も経験したことが無いのだから想像するしかない。どんな国になるのか未来予測をする人もいるがそれが当たる確証は無い。
 人口が増えている時代には商店街に軒を連ねていればどんな商売でも多少差があっても大なり小なり潤っていた。大した努力もせずに商店会に所属していれば何とか生きて行けた。中小企業も大企業にぶら下がっていれば毎日うんざりするくらい仕事が持ち込まれていた。
 時代が変わり、大店舗やコンビニが跋扈し、大量生産は外国に移転してしまった今、民のかまどから煙の立つことはない。仁徳天皇のエピソードにもあるが3年間租税を取らなかった、そうしたら民のかまどから煙が立ったと言う。それからまた3年税を取らなかった、そして民は豊かになったと言われている。
 それに引き換え今の時代はどうかと言えば改革と言う名を借りて増税している、ただでさえ仕事を継続するのが難しいのに税負担が増える。煙が立たないどころではない、かまどそのものまでが無くなってしまう。既得権益を守ろうとする官僚機構や政治屋は民のかまどなど気にすることなく自分の身を守ろうとしているとしか思えない。
 仁徳天皇の時代とは大きく違う今、リーダー不在の時代如何すればよいのか皆迷っている。そこで気がつくのが自己改革だと思う、自分が変わらなければ何も変わらない。今「未来クラブ」に集まってきている人達は自己改革を目指して来ている人が多いと思う。自己改革なくしては改革を目指すリーダーすら選べない、誰が真の日本の改革者だかも分からないだろう。
 今日は「未来クラブ」定例会がある、その前に東京芸大生と我々中小企業との取り組みについてのプレゼンテーションがある。そして労働法のミニセミナーがあり、最後に定例会であだちものづくりフェスタの打ち合わせをする事になっている。
 私は午前中西が丘の産技研の施設解放日のイベントを見に行く、そこで工業デザイナーの先生と昼を一緒にする事になっている。貸し出した「なんでもくん」がどのように活躍しているかを見るのも楽しみだ、子供の授業参観に行くような気分だ。