昨日は2本の歯とつらい別れをした。このところ歯が痛く治療をしていたが痛みが治まることなく残念ながら抜歯することになった。午後は千葉の甥っ子の店ロールキャベツの専門店「巻葉亭」に行って久しぶりに美味しい料理に舌鼓を打とうと思ったが、やはり抜歯したばかりだと食欲が湧いてこない、家内は都市農業公園に仲間と写生に行っているので昼食を自分ひとりで作ることになった。
 近くのスーパーでシジミを安売りしていたので買った。冷凍の水餃子も買い歯に当たらない食べものを選んだ。生モズクとマーボ春雨もついでに買った、皆歯に触りそうにない物ばかりだ。シジミは塩を少々混ぜた温水にしばらく入れて泥を吐かせた。綺麗に洗ったシジミを味噌を溶かしてある汁の中に入れて一煮いたちさせた、実に美味しいシジミの味噌汁が出来た。
 水餃子は中華スープで皮が柔らかくなるまで煮込んだ、手作りのラー油をたらして食べたが歯の痛みを感じずにしばらく振りで食べ物を食べた。抜歯した後の歯の疼きは歯が痛いときの痛みと違って心地よさを感じたくらいだった。
 年とともに確実に歯が失われてゆく、既に半分近くが自分の歯でなくなってきている、淋しい限りだ、残された歯を大事にと思うが歯が早くなくなるのは血筋のようだ、40歳で私を産んだ母など私が気が付いた時の歯はもう総入れ歯だった。総入れ歯の母が一番長生きした、歯の数と長寿は関係無さそうのが救いだ。
 東京六大学のリーグ戦が始まった、早稲田の新人斉藤が一勝目をあげた。相手が東大でもそれなりの入場者があったようだ、ハンカチ王子の人気が冷めていないそうだ。六大学リーグ戦が人気を復活する事になりそうな気配も見える。
 私が学生だった頃は神宮球場はいつも満員だった、応援に行くと学生服の下に白いシャツを着ているのとそうでないのに分けられて応援席に座らされた。当時の学生は皆黒い学生服を着ていて、応援団の指示で白シャツの学生は服を脱いで号令に従って黒い学生服を胸の前で開けたり閉じたりする、黒い学生服の波の中で白い人文字が描かれて法政のHが出たり消えたりする。腰掛のつもりで入った法政大学だったが野球を応援に行ったり、12年振りの優勝を経験して妙に愛校心が生まれたのを覚えている。当時の法政は山崎、新山の強力な投手を擁し強かった。野球をあれほど興奮して見た事は無かった。
 東大戦はともかく次回には斉藤が出る試合は満員になるのではなかろうか、結構オバサン連中で埋まってしまうのかも知れない。
 団塊のオバサンたちは団塊のオジサンたちより動きが早いしお金も使う、ここらをターゲットに商品開発をしなければ当たらないような気がする。