昨日久しぶりで姉に電話した、今年は年賀状が来なかったので多少心配があったが結構元気な声で安心した。彼女は私より6歳上だ、今や姉弟は2人だけで後5人の兄姉は既に亡くなっている。
 電話中にキャッチフォンが入り「みつえさん」から電話だから後で電話するといってとりあえず電話は切った。「みつえさん」という名は聞いた事がある、おそらく小学生か中学生の頃だと思う。確か私の母親の従姉妹だったと思う、後で電話が掛かってきて聞いたらやはりそうだという、今幾つと聞いたら88歳だと言う、兄嫁が未だ達者で昨日は暖かいので会おうということで出かけることになったと言う、妹も86歳で健在だと言う、女はなんと長生きするものだろうと思った、男は誰一人いない。
 姉は時々彼女らと会っていると言う、たまには私とも会おうというのでここ数年会っていないのに気づき、じゃあ29日に会いましょうと約束した。シアター1010で会うことになった、そして食事でもしようという事になった。
 その時に昔近所に居て親しくしていた「千恵ちゃん」も呼ぼうという事になった。昔は隣近所とは親戚より遥かに親しい間柄で家族同士がよく付き合ったりしたもので懐かしい思い出は親戚より遥かに多い、遠くの親戚より近くの他人、と言われたもんである。
 彼女は今千住緑町に住んでおりシアター1010の会員になっており、シアターには良く来るらしい。当然私がシアター1010でお線香を売っていることなど知らない、ところが昨年夏に私がシティビジョンに出演しているのを姉から聞き私の姿は見たらしい、昔の面影が残っていると言っていたらしい。高校時代に私と姉と3人で信州天竜峡を旅したことが有る、私はそれ以来なのだから会っても顔はおそらく分からないと思う。
 昔共に住んでいた所は「小衛ェ門町」といっていたが今はその町名は無い、今は梅島と言ってその裏長屋も姿を消している、とにかく懐かしい人と会うことになったもんだ、と同時に私も随分歳を取ったもんだ。