昨日は家内の姉妹と横浜中華街で待ち合わせて昼食を共にした。以前だったら横浜に行くと言うだけで時間を考えると億劫になった。ところが今では常磐新線を使うと1時間チョットで行けるようになった。
 中華街は相変わらず多くの人を集めていた。妹の倅がよく使うところで支配人にその倅の親だと告げサービスを強要するようで多少後ろめたさを感じたが、やはり色々サービスがあり気持ちよい。
 出てきた料理は決して不味いという事は無いがやはり何かもう一つ物足りなさを感じてしまう、注文したものの値段が一人前5千円程度と安いものだからか、それにこの数年中国に十数回行き来して、北京、南京、上海、四川、広東料理、天津の精進料理等本場中国料理を数十回いや百回以上食した経験があり、中国の要人との会食の機会も何度かあり一流の料理屋ばかりを訪れているからかも知れない。
 中国の金持ちはそのプライドからか友人を決していい加減に扱わない、自分の顔の効く素晴らしい所へ招待する。中国でこれは不味いといったものに出くわしたことが無い。四川料理など北の中国人でさえ辛くて悲鳴を上げるようなものでも私は平気で食べる。これは韓国人との交流も長く辛いものに鍛えられていたからかも知れない。
 およそ私は食べられないものはほとんど無い、歯にガタが来ていて硬いものが苦手にはなって仕舞ったが、絶対食べないものがあるそれはコタツです、なぜか?あれはあたるもんだからです、これはホンの冗談。
 
昔は横浜中華街へ行って本場の中華料理を堪能しているかのような気がしていた。横浜の中華街は日本人の舌にあわせて多少日本化しているようで本場中国とは程遠い感じがする。土台台湾系の中国人の経営する店が多いことによるのかもしれない。
 中国の食材の多さにはあきれ返る、日本ではゲテモノと言われるようなものが多い、日本語に訳せない物も多々ある。中国人は椅子とテーブル以外はなんでも食べてしまうと言われているが料理方法の多さにも驚かされる。ほとんど火を通す料理が主体で、日本のようにその素材の味を壊さないよう生で微妙な味わいを楽しむと言うものが無い。香辛料が多用されその料理人の腕が問われるようなものが多く出身地によって同じ素材でも違いがある。また薬膳に近いものも多く出てきて下痢や便秘になり難いように配慮されている。ただし露店で供給されるようなものはその保証の限りではない、中国の金持ちは露店で売られているようなものは決して食べない、彼らを全く信用していない。それとビールなども身体を冷やすからと言って冷たく冷やさない。
 下町生まれの私は露店になじんでいるので時々ホテルを抜け出て内緒で露店に近いような店へ行って飲茶等を食するが結構美味い、それを知ると、どうなっても知りませんよ、やめてください、と言われる。これは中国社会の階層の問題かもしれません。食材以上に中国人の違いがあるのは事実です。
 中国に行ったときの忠告ですがだいたい中国人の前で中国人と言っては不快感を与えてしまいます、中国人の前で日本語で中国人と言わない方がよい、中国の人と表現した方が彼らを傷つけない。