「60年前日本人は今では想像できない日々を送っていた」これはNHKがBS2で毎日放送している60年前の今日のタイトルのナレーションですが、私が物心ついたのも60年前くらいだった。当時ガソリンで走っている日本車は見かけなかった。焼け出されて引っ越した所がガレージ横丁とも称された大手自動車会社のガレージに付属されていた住宅だった。ガレージ内には1930年代のアメリカ車が何台もあってがガソリンがないので走ることもできず鎮座し私たちの格好の遊び場と化していた。フォード、シボレー、オールズモービル等皆大きな乗用車で戦時中も使われることなく保有されていた様だった。それが時を経ずして木炭で走るように改造されタクシーとして稼動されるようになった。代燃車とも言われ炭や石炭から作られたと思われるコーライトとか言うものが使われていた、トラックなどは木を細かく刻んだものを使っていたようだ。排気ガスがタールの臭いがし、嗅いでいると気持ち悪くなったのを記憶している。進駐軍の車の排気ガスの臭いにこよなく憧れたのを思い出します。
 60年経った今、幕張で展示される新しい車とはまさしく隔世の感がある。技術の進歩が生み出す新しいコンセプトが凄い、時間が在ったら是非見てみたいと思う。今私の使っている「プリウス」には毎日その調子のよさに感謝している、それをより以上に性能アップしたハイブリットカーいろいろが出現している。何処まで行くのか日本のハイテク技術と感嘆せざるを得ない。
 それに引き換え私の開発した「なんでもくんANG−3」はローテクの最たるもの、ANGはアナログをもじったもので自分の手で動かし自分で考えて使うものです。アイデア次第では無限の可能性を持っている。
 なんでもくんANG−3人やものを移動する目的しかない車とは違って、免許証も要らなく、動力エネルギーを使うことなく、たいした運動量も必要としない、誰でも自分のイメージを表現でき、アイデア次第で大いに物の付加価値を増し、広範囲の作業現場で活用できる、そんな「なんでもくん」に愛おしさえ感ずる。幕張ならぬビッグサイトでの「産業交流展2005」で実演展示をする、自動車ショーに負けないほどの人出を期待する、無理かな?