昨日は区内の5中学の技術系の教諭が印刷体験に見えた、1時から5時までの時間があっという間に終ってしまった。全てを伝えたとは言えないが、印刷の面白さは伝わったと思う。先生が生徒になったように私の話しを聞き、目を輝かしていたような気がする、私が先生になったような気がした。長い間印刷を追いかけていたがこんな楽しいひと時が持てた事は幸せだと思う。先日50年振りに訪れた我が母校足立4中の先生も来られて懐かしい母校の記章を製版しピンポン球やプラスチックケースに印刷して持ち帰った。ある先生は釣り竿のリールの変な曲面に印刷が出来るので感嘆し、ある先生は持ってこられたペンスタンドに校章を印刷し、ある先生はボールペンに印刷して持ち帰った。
 冒頭に印刷についての資料を渡し、少しく説明させてもらった。日本の印刷の歴史は天皇の地位をも狙ったといわれている僧眩坊がお経を広める為に使ったと伝えられる。同じ文章を何枚も書くのには手書きではスピードが無い、速く書き伝えることができるのが印刷だと権力志向の人だから思いついたのだろう。その後江戸時代まで瓦版や浮世絵が出現するまでは、源氏物語もそうだが手で書き伝えられた。
 印刷というとこのように紙に印刷されたものを印刷という、誰でも印刷と聞いたら新聞や雑誌、本をイメージし、キーボードに印字されている文字を印刷とイメージする人はいない。しかし紙以外に印刷されているものは限りなく多い、それなのに私が印刷屋だというと紙の印刷屋としか思ってくれない。
 印刷というと4手法が伝えられている、活版印刷(凸版)、オフセット印刷(平版)、グラビア印刷(凹版)、スクリーン印刷(孔版)、のように版の種類によって大別されている。パッド印刷というのはあまりにも知られてない、帰りに先生方にアンケートを取らさせていただいたが、パッド印刷という言葉は全員が初めてだといった。
 パッド印刷という言葉も最近できた言葉だ、昔はゼラチン印刷、こんにゃく印刷、タコ印刷、オッパイ印刷、タンポ印刷、とそれぞれが勝手に使っていた。ところがシリコンゴムの出現によりシリコンパッドが普及し始め、パッド印刷という言葉が定着し始めたように思う。
 スクリーン印刷というのも最近知られるようになったが理想科学の「プリントゴッコ」の功績が大きいと思う。パッド印刷という言葉が一般的な言葉になるまで「なんでもくん」を普及させたい。先生が印刷したもの
ある先生が印刷したもの
今日は休みなのですが私は毎週土曜日も出社しております。すると電話が鳴り何かと問えば、プリペイドカード50枚に金額を刷り込んで欲しいとの事だ。
その位だったら来れば待っている間にやってあげますよ、と返事をした。T.BANKの支店長代理でいろいろ探していたら私のところだけが大丈夫ですよと答えたらしい、お昼を挟んだので2時間くらいは掛かったが喜んで帰っていった、よほどうれしかったと見えて勘定を余分に置いていった。ボトル一本分余分に稼いだ、また今晩もいっぱい行くかという感じだ。夕べも楽しかったが今日も行く気になってしまう、とにかく喜ばれるのは気持ちいい.