元名古屋大学大学院教授がアメリカの小学校の入学式でこんな場面に遭遇したという。「35年前のことです。米国の小学校の入学式で校長先生が『何のため学校へ来たの?』と質問したら、子供達は一斉に挙手して『To get a goodjob』と答えたという。この教授は「腰の定まらない義務教育がニートになる若者を生んだのではないでしょうか。日本も小学校入学時から『将来職業に就くために必要なことを習う』『自分の適性を探して磨く』という考えを子供達に植え付け、年齢に応じて職業の意義、尊さを教えることが必要です」こんな記事を今朝の読売新聞で見た。
 35年前といえば私は未だ証券界でサラリーマンをしていた頃です。その頃小学生だった子らが今のアメリカのIT産業を作り上げる素材になったのかと思う。
 日本は資源の乏しい国であることは変わらないし、外国から資源を輸入し加工して輸出する経済構造は日本の生命線であることには変わりが無いと思います。そこで私たちが出来ることは「ものづくり」の楽しさ、尊さを地域の子供達に教える事です。適正を探すチャンスを与えることが出来るのではないかと思います。
 人の適正のすばらしさは年齢に関係の無いことも体験はしています、私は区主催の数年前の「IT無料講習」を請けて2000人に私の修了書を渡しております。その中の一人でお茶屋さんの女将さんですが、PCにすっかり慣れ今では店にあるポスター、チラシ、値札全て彼女が作っておりますが、そのセンスの素晴らしさは抜群です。60歳にしてこんな能力があるとは彼女自身知らなかったかもしれない、もしもっと若いときにこんな能力を発揮していたらどんなデザイナーになっていたかと思うともったいないなあと感じてしまう。主婦をして、店番してその合間にやるから忙しくて一日の時間が足りないという、でも好きでやっているからそう疲れないとの言です。
 インターシップで子供達を受け入れる決心をしたのも子供達にはどんな適正があるか学校の先生でも分リづらい、私の工場に来て気がつく子供が一人でもいれば零細企業の私でも少しは世の中の役に立つのではないかと思うのです。
 昨日は墨田区のかなり老齢のオフセット印刷屋さんが出来上がった封筒を持ってきて箔押し、ニス引きまでしてある立派ものですが、入れ忘れた稿があるがオフインキではのらない、お宅でならできるのではないかと相談に来た。作り直すには時間と経費が掛かりすぎる、助けてもらえないかというので直ぐためし刷りを「なんでもくん」でやってみたら問題なく印刷はのる、なんでもくんの購入を勧めたが今回はお宅で印刷をしてくれとのことです。
 特殊印刷の駆け込み寺みたいです、夜には特殊印刷機のメーカーでは有名な所ですが旧知の技術者がUVパッド印刷を教えてくれと電話があった、話を聞いたら先日私のところで印刷をした医療機の完全自動の印刷機械の受注があったとのことです、何日か前のブログにも書いたがやはり彼らは私の技術を盗みに来ていた事が露呈してしまった、如何対処しようか思案のしどころです。